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第二話


「それじゃ、おやすみ」


「おやすみなさい」


部屋を出て行くエルフさん。

名前はリラーフと言うらしい。

あれから色々話したのだが、とり合えず俺は父親が死んでから今までの二年間の事をさっぱり忘れて覚えていない、という事にした。

父親が生きていた時のゼジルは割とおとなしかったようだし。


改めて仕事について教えてくださいとリラーフさんに頼むと、複雑そうな顔をしながらも承諾してくれた。

仕事を碌に覚えようとしない奴の言う事だからな。

そんな奴に教えるのを嫌がるのは当然だ。


今までの恩を返す為に、立派な奴隷商人を目指そう。


その後、リラーフさんが親父に頼まれて俺と店舗を引き取ったなどという話を聞き、夜も更けてきたので明日から改めてよろしく、という事になった。

そしてこの世界、なんと魔法という物が存在してるらしく、さっきリラーフさんに頼んで体を綺麗にする魔法を俺に掛けてもらった。

リラーフさんが俺に手のひらを向けて目を瞑ると、だんだんと体が暖かくなっていき、気が付くと痒かった所が無くなっていた。

なんというか、お風呂の湯船に浸かった気分だった。

俺でも魔法は使えるとリラーフさんが言っていたので、今度教えてもらう事にした。

その時のリラーフさんがすごく嬉しそうだった。

教えるのが好きなんだろうか。


そういえばリラーフさんって何歳なんだろう。

エルフだからやっぱり100歳とか越えてるんだろうか。

明日になったら聞いてみよう。


ベッドで横になり目を瞑る。

改めて考えると不思議な事ばかりだ。

何故、自分がこんな事になったのかは分からない。

だがまあ、一度終わった人生だ。

二度目の人生を歩めるなんて経験、そうそう無いだろう。

後悔のないよう、思うままに生きよう。



獣人。

猫の獣人とか居るんだろうか。


・・・ミーが獣人だったら絶対可愛いだろうなぁ。


もう会えることは無いだろうが。


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