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ハルカカナタ  作者: 梅津 勇次郎
3/11

電車の中で



僕の名前はカナタ。


そこそこ中堅と呼ばれている会社に中途で入って早2年目。

でも、働きがいがあるのでとても楽しい。

自分が仕事を取っただけ成果が上がり報われるので、

もっともっと頑張りたいんだ。


そんな感じで成果を今、あげてきたとこだ。

そう、先方での商談が終わったところだ。


自分で言うのも何だが、こう見えてもけっこう出来るタイプの人間だと思う。

まぁ、それだけ陰ではけっこう努力しているけどね。


「プルルルルルルルルルルルルル・・・」


扉が閉まりそうな電車に飛び乗り、クーラーの前に立つ。汗が気化して心地よい涼しさが体の表面に行き渡る。


「ふう・・・なんとか間に合った。」


一呼吸おき、辺りに空いている座席があるか見渡す。

ちょうど自分の後ろ側の席が空いていたので、すかさず滑り込んだ。


一応、ここまでは順調だ。

カバンを開き、報告書にまとめる為の書類を整理する。


「・・・よし、これで大丈夫だな。」


書類に目を通して、カバンの中にしまうのと同時に手帳を取り出す。

「戻って報告書提出して、明日は別の件で昼から会社出てって・・・」

明日の予定を確認する。何事も計画的に運営して行くのが大事

でも、仕事では小さなミスも許されない。ミスすれば、どんな些細なミスでも気になてどんどん自分でミスを誘発する。

そうならないようにするために、あらかじめ仕事の予定は全て確認しておく。

他の人間は、「今日の分は終わったんだから、明日やりゃいいじゃん。」って言ってくるんだけれど、


須藤部長が言ってたんだ。

『明日出来る仕事を今日やったら、

明日出来る仕事は明後日の分出来ちゃうんだぜ、

ずっと続けてたら、1年後には2年先の仕事をしてるんだぜ?

それってスゴくね!?』


と飲みの場所で言ってもらって、納得した。だから実践してる。

今までそうやって頑張ってきた。これからもたぶんそうだろう。


手帳に記した予定にも一通り目を通し、漏れがないかをチェックし終わる。


「会社に着くまで、まだ時間はあるな・・ふぁ~ぁ」


大きなアクビをする。正直眠い。


ここの所、商談の段取りで徹夜続きが多かったためにちょっと睡眠不足だ。


電車の中ですこし休むとしよう。


僕は、目をつむった。


電車の揺れが心地よいリズムを奏でる。体が揺れる度にだんだん眠気が深くなっていく。


やっと、ひとつ大きな仕事が終わった。


・・・。

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