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黙示録序章 イントロダクション
ハッ・・ハッ・・ハッ・・・
土砂降りの雨
一人の白い髪の少年が 無我夢中で走っていた。
ハッ・・ハッ・・ハッ・・・
「!・・おい!!<大いなる>が逃げたぞ!!」
「何だと・・!?っ探し出せ、早く!!」
ハッ・・ハッ・・ハッ・・・
「ダメです、中にはどこにもいません!!」
「外に逃げたな!?」
ハッ・・ハッ・・ハッ・・・
「・・・っ!!陛下に連絡を!!国から奴が出られぬように!!」
ハッ・・ハッ・・、・・・・・・・・・
息が切れて 少年は一度立ち止まり 後ろを振り返った。
そこにあったのは・・・
暗く壁を光らせる 大きな収容所だった。