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男の子は言いました。


≪世界が終わって人間が居なくなって、自分だけが一人ぼっちになって、後悔しても遅いんだぞ?≫


ある女の子が言いました。


≪この世に人間という物質があるからこそ、ある平和もあるんじゃないのかしら?≫


人間は、なんて理不尽な生き物なんでしょう!









リナは可哀想な子です。


「あはははははははは!ははは、ははははははははははははは!!!!!」


「・・・」


リナは、キャバクラといういかがわしいお店で働いていました。


リナは、そのお店で一番の人気を誇っていました。

二番になったこともありましたが、リナは頭が良かったので一番を取り戻しました。


リナは快感に酔い痴れました。

それは、もうアユを殺してしまいそうなほどに。


「貴女の顔も、身体も、感情も、何もかも私のモノ!!」


「・・・」


リナはアユに殴ったり蹴ったりする暴行をアユに浴びせ続けました。


すると、身体中の神経という神経が快感を生み出し、身体の中を駆け巡りました。

それほどまでに彼女はアユが嫌いだったのです。

リナはこの快感が大好きになりました。


「痛い?痛いわよねぇ!?」


「・・・」


当然、こんな性格のリナには友達なんていませんでした。

そんな彼女のことを周りは「とても可哀想な子」と避けていました。


しかし、そんな彼女にも友達はいた時期がありました。

わずか、1年と半年の間だけの。


アユです。

アユは、そんなリナのことが大嫌いだと思う感情をも、忘れてしまっていました。


「何で黙っているの?いつものように『痛い!!』って泣き叫びなさいよ!ほら、その汚い口で!」


「・・・」


リナはとても可哀想な子です。









アユは優しい子です。


「(コロスコロスコロス)」


アユは、リナのことがとても大好きでした。

しかし、今はその感情さえも死んでしまいました。


アユはこの仕事をクビになり、一人で安いぼろアパートで植物のように暮らしていました。

一日中部屋の中で座っている。そんな生活。


「(コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス)」


アユは何もリナへの嫌悪の気持ちしか考えられなくなりました。

脳が、身体が、全ての機能が狂ってしまっていたのです。


アユは、身体中が傷だらけで、目はうつろ、生きているのかも分からない状態で昔の見る影も有りませんでした。


「(コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス)」


アユはとても優しい子です。










「何か言いなさいよ!ほら!!」


「・・・コ…」


やっとアユが口を開きました。

リナはまだ喋る気力があるの、と、彼女を鼻で笑い嘲笑しました。


「ほら、しっかり喋りなさい!聞こえないわよ、豚の鳴き声!」


ほら早く、と煽るように甲高い声が部屋を埋めました。

先ほどまでブツブツと呟いていた声がだんだんと大きくなってきました。


アユの顔はうつろなままの目をそのままに、リナの方を向きました。


「気持ち悪いわね、何よ!」


「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス」


気持ち悪い・・・。

今までアユに暴行を加えていたリナはそう思い、悪い予感を感じて逃げ出そうとしました。

ガシリ。

振り返ったリナの手をアユが掴む。


「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス」

「いっ…イヤアアアアッッ!」


ボキリ。

何処にそんな力があったのでしょうか。今となっては分からないけれども捕まれた腕が意図も簡単に折れてしまいました。


「あ…ああ‥…」


怖い、痛い、怖い。

ごめんなさい。





ごめんなさいなんて、今さら。遅すぎです。

人間はなんて理不尽。

ああ、恐ろしい。

お粗末様でした。


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