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今の日本人にはなかなかないこと

青白い顔は丸みを帯びていて、真ん丸の目玉は縦に長い。

鼻穴は二つ丸くただ空いており、鮫かお前は!というような牙のような歯が生えている口は明らかに非人間である。

私は生唾を何度も飲み込んだ。

落ち着け自分。

 

「体調でも悪くなったかね」

 

綺麗な声で目の前の口が動いた。

 

「夏場だから、増えているんだよこの頃」

 

大丈夫かい?と私の額に両生類のような皮膜がついた手を当ててくる。

冷たくて気持ちいいが、もはや人ではありえない体温にますます汗が噴き出す。

もちろん冷や汗というか脂汗というかである。

  

「茶屋で休みなさいな」

 

私はもう彼女(声がおそらく女性だという気がするので)に従うままだった。

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