4 男子寮にて
「どやった?一年」
「可愛い」
「何やそれ」
「可愛い。何つーか、手のひらに載せたくなるような、文鳥、みたいな、文鳥飼ったことねえけど」
「俺もないわー」
「ちっちゃいんだよな、なんか持ち運ぶのに丁度いい大きさ」
「持ち運ぶって、その発想お前が言うと怖いわぁ」
「一年ってあんなにちっちゃかったっけ?」
「お前のサイズやと誰かてちっさいやろ、俺なんて188あんのに、お前が隣におるせいででっかく見えへんやん」
「お前んとこは?」
「あー、もう、聞いてぇやー、かのんちゃんていうんやけどさー」
「かのんちゃんて呼んでんの?」
「最初に、ええ名前やねー、かのんて呼んでええ?聞いたんや、そしたらさー、なんて言うたと思うー、名前の呼び捨てはセクハラだからやめてくださいやて、そやさかい、じゃあ丸さんでええ?て聞いたんやで、俺めちゃめちゃ譲歩しとるやん?」
「お前にしてはな」
「そしたら、名字好きじゃないのでやめて下さいって、じゃあかのんさん?て聞いたら、なんか先輩に言われると気持ち悪いです言うねん、どうせ言うっちゅーねん」
「ははは」
「つーかさー、俺と組むいうことはやでー、入学試験ケツから二番目いうことやんけ、それであの態度て、一年生怖いー、後輩女子怖いてー、妹みたいにめっちゃかわいがりたかったんにー」
「お前妹いるじゃん」
「俺の妹可愛げないもん、でっかいし、つーか、俺みたいなイケメン目の前にしてなんなんあれ?意味わからんしー」
「タイプじゃねーんじゃねーの」
「好きなタイプじゃなくても圧倒できるだけのツラやん、俺」
「あー」
「なんやねん、あーて、興味ないの丸わかりやわー」
「嫌、男のツラなんて興味ねーだろ」
「俺かてないわ、まあええか、ハキハキしとるし、成績悪うても度胸はありそやし、しかしもう俺らも卒業なんやなぁ」
「あー」
「しかしなんやろな、タッグバトルて、あれかなー、普通にやったらお前が一位に決まっとるさかい、足枷つけて、ちょっとは僅差になるようにしたいんかな」
「さー、どうだろ」
「ゴールデンウィーク終わったらどのダンジョン行ってもええいうことやったよな?」
「ああ」
「お前がS級ダンジョン行きまくったら相手の子がどんだけ足引っ張ったところでなんも変わらんけどなぁ」
「ああ」
「どうせお前が1000億以上余裕で稼ぐんやし、その子が1500億以上マイナスせん限りお前が今年もトップやん」
「ああ」
「まあええか、かいらしピカピカの一年生と最後に楽しい思い出作りましょーいうことやろ、多分」
「あー」




