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聖女・勇者撲滅委員会を発足することとなりました

作者: 鈴木 秋

「サジェラスト!いや、サジェラスト様!ほんっとに申し訳ございませんっ!フィルムアーレが大変で!知恵を貸してください!」


 目を丸くした同期であり同僚のサジェラストに向けたアディレーチェの土下座と渾身の謝罪が宮殿内に響き渡る。



 白、ピンク、青、オレンジ。

 気候は常に変わることなく緑芽吹き、柔らかな色彩が豊かに咲いている。空は天高く、風は穏やかに甘やかな花の香りを運び、美しくまろやかな音楽が様々な所から流れており、その美しい光景の中に白亜の宮殿が建っていた。


 そこでは数多の神々が世界(フィルムアーレ)の森羅万象を管理していた。


 アディレーチェは、そこでセリアネッテと言う淡い薄桃色の髪を持った愛らしい顔の愛を管理する女神の第一神使(だいいちしんし)として仕えていた。

 セリアネッテは愛の女神らしく愛に奔放だが、フィルムアーレを愛し、慈しみ、大切にしている神の一人で、困った所もあるがセリアネッテは誠心誠意彼女に仕えていた。


 しかし、数千年に一度、その奔放さが問題を起こすことがあった。

 ……いや、今やこれはセリアネッテだけではなく神々全体に蔓延した問題だ。


 分かりやすく題名を付けるとするならば『神、承認欲求を満たしたくて自分が聖女・英雄になってフィルムアーレでチヤホヤされている件について』とでも言おうか。


 神がフィルムアーレで神の力を持ったまま人間として生まれ、成長し、そして聖女や英雄、または重要人物などになり、愛する人間と結婚して子供を産み、天に召される―――という流れで人としての一生を過ごしたり、突然、聖女や英雄として召喚された(てい)でフィルムアーレに住む人間たちに干渉するのだ。

 つまり、神としてではなく人間になりすました神が、○○神の加護を持った聖女・○○神の加護を与えられた勇者となり人の中で特異な人物として、人間たちから注目を浴び、敬われ、愛されるという遊びだ。


 これを私たち神使はその遊びを皮肉って「ごっこ遊び」と言っている。


 なにも休むことが問題だと言っているのではない。「ごっこ遊び」が問題なのだ。

 じゃあ何が問題なのかというと、その「ごっこ遊び」をすることで、神が管理しなければならない仕事を放棄し、フィルムアーレという世界に混乱を起こさせる、という事だ。


 人の生涯は短いが、その遊びに興じた神が放棄した仕事のしわ寄せは、その神の部下であるアディレーチェやサジェラストといった、神のすぐ下に仕える第一神使(だいいちしんし)と呼ばれる神の使いたちにくる。

 その上で問題視されるのは、神がフィルムアーレに変な関わり方をしたせいで起こる、世界のバランスの乱れやバタフライエフェクトと言わんばかりに起こる災害だ。

 それらは神という大きな存在が関与しているせいで起きる為にどうにも出来ず、第一神使たちは神の元々の管理業務に加え、その被害を最小限に抑えて調節する為に奔走することになるのだ。


 そして今回、その「ごっこ遊び」がフィルムアーレに危機を及ぼしていた。


 事が発覚したのはアディレーチェがセリアネッテに眠らされたて起きた後だ。

 目を覚ました時にはセリアネッテはおらず、アディレーチェはハッとして瞬間的にフィルムアーレにいるのではとフィルムアーレを覗いた。

 するとそこには「セリア」と名乗り、聖女として魔王討伐に参加しているセリアネッテがいた。


 平和そのものだったフィルムアーレに存在しなかった魔王。

 そんなものが現れて、その魔王せいでフィルムアーレはひどい状況になっていた。


 アディレーチェは唖然としながらも原因を探るために、フィルムアーレに起こった事が記載された歴書(れきしょ)を目を皿のようにして読み込み、絶望で膝をつき項垂れた。

 セリアネッテが魔王を作っていたのだ。

 直後、アディレーチェはこうしてはいられないとアヴェルニュクスに仕えるサジェラストの元へ走り、現在、人目も憚らず土下座を繰り出しているという次第だ。


 何故、アディレーチェが彼に助けを求めたのかというと、サジェラストという男は、他の第一神使の中でも突出して優秀な男で、第一神使たちの中でも地位が高く、その能力は神にも匹敵すると言われており、助けを乞うのであればこの男しかいないと思ったからだ。


 突然の土下座と謝罪をするアディリーチェの焦った様に驚きもせず、いつものようにアヴェルニュクスが放棄した仕事を代わりにこなしていたサジェラストは、アディリーチェの前で膝をつくと肩にそっと手を置いた。


 そろりと顔を上げたアディレーチェの目に映ったのは、長い黒髪を耳に掛けながら薄っすらと笑みを浮かべたサジェラストと、彼から漂う冷気で凍てつく室内だった。

 その怒り様にアディレーチェは息を飲んだ。


「あぁ、失礼。貴女に怒っていませんよアディレーチェ。此方も三千年ほど前はうちの馬鹿、いえ、脳筋クソ野郎が迷惑をかけたのでお相子です」

「脳筋クソ野郎……」

「あの脳ミソ花畑な神共は私たちより上手なので逃げられるのは仕方ないです。私もフィルムアーレに降りない様に、何度も椅子に縛り付けたり、鎖に繋いだり、牢に閉じ込めたりしたのですが意味はなかったですから。それで、今回のセリアネッテ様はフィルムアーレに何をしたんです?」

「ッスゥ――――……わざと悪意ある魔物を作って魔王とし、勇者パーティの聖女として魔王討伐の旅に出てます。スイマセン」

「……なるほど?……アディレーチェどうです?我々神使たちで有志を募って見せしめにセリアネッテ様と勇者パーティを潰してやりませんか?」


 サジェラストの方からビキッと怒りで血管が切れたような音が聞こえたと思ったら、名案だと言わんばかりの表情でされた提案に、アディレーチェは顔を引きつらせながら慌てて首を横に振った。


「いや、潰すのは良くないと思います!セリアネッテ様以外は普通に善良な人間なので穏便にお願いしたいです……はい、スイマセン」


 そうは言ってみるものの、意見が通らなそうなくらいには静かにキレている様子のサジェラストにアディレーチェはしおしおと体を小さくする。


 だが、本当に英雄パーティはセリアネッテ以外は本気で世界を守りたいと思っている人間たちだ。


 特に、勇者の青年はセリアネッテに気に入られたが為に、急遽英雄としての力を発現させられて魔物討伐に駆り出されることになった()()()()()()()()()()()()可哀想な青年だ。


 彼は家族を愛し愛される善良な青年で、将来を誓った恋人に結婚の告白しようとしていたところ、告白をしようとしていたその日、勇者の印が発現してしまい、彼は告白を諦め、彼女を守るために命がけで魔王討伐に出るという悲壮な決意をしていたのだ。

 セリアネッテのせいで。


 勇者の人物像を知るために、力が発現するまでの彼の今までを見てしまったアディレーチェは申し訳なさで泣いた。


 アディレーチェは体を小さくしつつも、これだけは言わねばと、魔王討伐に行くことになった勇者パーティメンバーがどのような人間であるかを訴え、彼らには何卒温情をと再び土下座をした。


「まぁ、確かにそれはそうですね。人間たちは馬鹿どもの馬鹿な行いに巻き込まれただけですから、むしろ助けるべきですね。私としたことが頭に血が上ってしまい申し訳ない。とりあえず、いつまで這い蹲っているつもりですか。立ってそこに座ってください」


 サジェラストはアディレーチェを立たせて椅子へと座らせ、自分もその近くの椅子を引き寄せて腰を掛けた。


「さて、アディレーチェ」

「はひ!」

「私たちがあの馬鹿どもに仕えてどれくらい経ったか覚えてますか?」

「え?いや、どれくらいってもう数えてもいないけど……」

「私もです。あの脳筋クソ野郎が頻繁に仕事を放るからと一番優秀な者にヤツを管理させるという、管理する神を管理するという馬鹿みたいな理由で私も長い間ヤツの下に付いてきました」

「……サジェラストってそう言う理由でアヴェルニュクス様の下にいるんだ……あ、すいません。続きをどうぞ」

「数えきれない程の尻拭いをしてきた身としては、今回のセリアネッテ様の件で神々にはほとほと愛想が尽きました。温厚な私も堪忍袋の緒が切れるというものです。なので、聖女・勇者を名乗る、または名乗ろうとする神を撲滅する会、そうですね、『聖女・勇者撲滅委員会』を発足しようと思います」

「……え?何?撲滅する委員会……?」


 ワザとらしく浮かべたサジェラストの作られた笑みに、アディレーチェは質問をする為にそろそろと手を上げた。


「なんでしょう」

「えっと、具体的には一体何を……」

「そうですね。当委員会の動きとしましては、一度以上名乗った事のある神は須らく神の座から降ろす、もしくは聖女・勇者を名乗ろうとする気が起きないくらいに徹底的に心を殺して仕事だけをして頂ける神になるよう躾け、いえ、改心させる……のどちらかではないでしょうか。私的には前者が好ましいです。手間も無いですし」

「え、悪魔?」

「他の第一神使たちの中にもいい加減限界が来ている者もいるでしょうし、提案したら協力してくれるでしょう。という事でアディレーチェ、貴女も協力しなさい。貴女が今日から副委員長です。おめでとうございます」

「え!?」

「何を驚くことがあるんですか。今回のこの事態はセリアネッテ様が元凶でしょう。第一神使として見逃すのですか?」

「いや、それはそうだけど……」

「良いんですか?我々が仕える神々のせいで、恋人を諦め魔王討伐なんていう本来は発生しなかった災いと戦う事になってしまった青年と同じような事がまた繰り返されても」


 アディレーチェはぐっと息を詰まらせる。


「それに、セリアネッテ様たちの「ごっこ遊び」のせいで仕事が放棄され、その度に尻拭いをするのは誰ですか?私たちですよね?そしてその循環が上手くいかなくなった時、そのしわ寄せを受けるのは誰ですか?フィルムアーレに住まう生き物たちですよね?」


 アディレーチェの頭がどんどんと下に下がって行く。


「この状況を終わらせる為に、聖女や勇者を名乗る神を撲滅する。これは神に一番近い場所にいて神を諫められる第一神使である私たちがすべき職務では?違いますか?」

「違わないけど……いや、撲滅はどうなの?」

「なんです?」

「イエ。えっと、仮に撲滅、させたとして、させたとしてよ?セリアネッテ様たちはどうなるの」

「神の仕事を放棄する程に愛するフィルムアーレで何の力もない普通の人間として暮らせばよいのでは?」


 あまりにも突き放したような冷やかなサジェラストの言い様に、アディリーチェは強く反論も出来ずに口を噤んだ。

 サジェラストはそんなアディリーチェの様子を見向きもせずに、机の上にあった一枚の書類を手に取って裏返すと、ペンを持ちそこにセリアネッテと文字を書いた。


「まずはセリアネッテ様です。貴女からみてセリアネッテ様はどの様な方です?」

「どの様な?……誰をも愛するけど誰からも愛されたいって感じの方?」

「他は?」

「え、他……セリアネッテ様自身が関連することは、何を置いても一番にしないと拗ねてしまう所はあるかな。だけど、それで別に仕事に支障をきたすような事はなかったと思うけど」

「つまり、シンプルに彼女は『世界中の誰よりも自分が愛され優先されたい』という欲求あるという事ですね。ならば、まずは手始めにセリアネッテ様の聖女セリアとしての知名度や名誉などを潰しましょう。セリアネッテ様など霞むほどの純粋無垢で聖女の能力が申し分ない美しい娘を新たな聖女として挿げ替え、その娘が慢心せず評価を上げて魔王を倒せばセリアネッテ様のことなど風化して行くでしょう」

「……そんなことしてセリアネッテ様は大丈夫なの?」

「まぁ……()に恐ろしきは女の嫉妬と言いますから大丈夫ではないでしょうね」

「え、じゃあどうするの」

「どうもしませんよ。そのままにしておきます。嫉妬で狂って新たな聖女に何かをしたならば、フィルムアーレでのセリアネッテ様の名声など地に堕ちるでしょうし、何もせずに戻ってきたとしても事前にセリアネッテ様がフィルムアーレで行った神にあるまじき行為によりフィルムアーレを危機に追いやった……と広めようと思ってますので、戻って来たら神としての居場所はないのでは?」

「神使って神の使いじゃないの?この男、悪魔なんですけど……え、じゃあ、その肝心な純粋無垢で聖女の力が強い美しい聖女は何処から連れて来るの。そんなの今世の人間の中にいないよ」

「そうですね。何処だと思います?」

「いや、知らないけど。「ごっこ遊び」をしてない他の神に助力を願うの?」

「いいえ?私、貴女に協力しなさいといいましたよね?」


 ニコッと微笑みを向け続けて来るサジェラストにアディレーチェは嫌な予感が過った。


「……私?」

「頑張ってください」

「嫌ですけど」

「フィルムアーレのためですよ」

「いや、だとしても!私、純粋無垢でも美しくもないし、ましてや聖女でも何でもないただの神使なんですけど」

「大丈夫です。ただの神使が第一神使になんてなれませんから。それに、聖女の力なんて他の神に力を借りればいいんですよ。容姿にしてもセリアネッテ様と同系統の愛らしい容貌をしていますし、クリーム色の柔らかな髪も淡い水色の瞳も十分魅力的です。……まぁ、あとは同系統の女に立場を追われたら愛されたいという欲求があるセリアネッテ様も普通ではいられないでしょうし、ちょうど良いです」

「……すごいねサジェラスト。私、容姿を褒められてこんなに響かないことあるんだって初めて知ったよ」

「一つ良い経験をしましたね」

「どこが?」


 さらさらと紙に書き連ねられていくセリアネッテを陥れる方法に渋い顔をしているアディレーチェとは違い、サジェラストはさて、とばかりに淡々と次の話に移る。

 次に書かれた文字はアヴェルニュクスだった。


「え、アヴェルニュクス様?そう言えば何処にいらっしゃるの?」

「フィルムアーレに行ってますよ。当たり前に仕事を放棄して、今回はどこぞの辺境地の貴族の騎士団長として馬鹿みたいにそこかしこで魔物相手に剣をぶん回して、妻を娶り子を成し、アホみたいに強い人間を求めて歩き回ってますよ。ただ今回のマシだと思える点は、大きく世界に関与するような人物になっていないという所ですね。それで帳消しになんてなりませんが」

「……ちなみに今回で何度目の「ごっこ遊び」なの?」

「他の神たちより遥かに多い、とでも言っておきましょうか。私が第一神使じゃなかったら仕事に忙殺されて頭がオカシクなってますね」

「……ご苦労様です」

「えぇ、本当に。さて、あの脳筋クソ野郎は戦いの神です。あの男曰く『フィルムアーレの人間たちは今も己の力を磨き、何千年とかけて徐々に強くなっている。俺はそんな人間たちに戦いを教え、導き、互角に戦える人間を育て、そして、そんな彼らと正々堂々戦いたいのだ』とか馬鹿な事ぬかしていました」


 声色や表情は普段と変わらない様子なのに、少し強くなった筆圧や物言いにサジェラストの怒りが窺えた。

 アディレーチェはなんと声をかけてよいものか分からないながらも、神の不在がずっと続く中でも変わらず維持し続けたサジェラストのその優秀さに素直に尊敬しつつ、それと同時に、その優秀な彼がアヴェルニュクスをどうするつもりなのかが気になり恐る恐る問いかける。


「えっと、じゃあ、アヴェルニュクス様はどうするの?」

「そうですね。望み通りに同等かそれ以上に本当に強い人間を用意してあげましょうか」

「あ、完膚なきまでに負けさせて満足させるって事?」

「そんな訳ないでしょう。そんなので諦める様ならもっと扱いやすいですよ。むしろ勝手に盛り上がって精進しなければとか馬鹿を言い出して馬鹿をしでかすでしょう。ですから、戦って頂く相手には兎に角、挑発するだけ挑発してもらってまともに戦わないでもらいます」

「ん?」

「……アディレーチェはアヴェルニュクス様をどのような方だと思ってますか?」


 そう言ってペンを動かすのを止めたサジェラストは、深海のような深い暗さを持った瞳でゆっくりとアディリーチェを見た。アディレーチェはそう言われてアヴェルニュクスの事を思い浮かべる。


 アヴェルニュクスは褐色肌のたくましい体つきの如何にも強そうな見た目をした神だ。

 豪快で何事にも真っすぐな神と言う所は勿論、戦いに関する武器に関しては神の中でも指折りの実力を持っていると聞いたことがある。

 アディレーチェは第一神使として確かに数度、「ごっこ遊び」でアヴェルニュクスには迷惑をかけられたことはあったが、あまりアヴェルニュクス自身に会った事がなかったが故に、その他大勢と同じような印象しかない。


「えっと、熱血?」

「そうです。『戦う事しか興味がない脳筋クソ野郎』です」

「言ってない。そんなこと言ってない」

「そして正々堂々を好んでいます。なので、まず手始めに好敵手と言えるような相手と戦える状況を作ります。ですがその相手には逃げ回り、使える卑怯な手は使えるだけ使ってもらい、姑息な戦法でまともに戦わないようにもらいます」

「でも、それでアヴェルニュクス様って堪えるの?」

「無理でしょうね。なので此処で終わりではありません。仮にその好敵手との戦いを諦めたとしましょう。まぁ、嫌になってその人物と戦うのは止めるでしょうが。そうしたら次も同等の相手を此方で用意して差し上げます。しかし、そうして好敵手として認めるような人間に会えたとしても、どの人間もアヴェルニュクス様に対してだけはまともに戦いを行わない様にしてもらいます」

「……」

「誰からも相手にされなくば戦意も不能になるでしょう。戦ってくれる相手がいないのですから」


 サジェラストはそう締めくくると、紙を持って椅子から立ち上がった。


「ではアディリーチェ。まずは聖女になりましょうか」

「え!?ホントにやるの?」

「当たり前です。何のための撲滅委員会ですか」

「いや、ただそう言ってるだけかと……ホントにやるんだ」

「まずは癒しの神でもあたりましょうか」


(あと問題は、フィルムアーレで神々や我々第一神使たちが監視をしていたと言うのに、どうやってあのように凶悪な魔王を作れたのかという所ですが……それはゆっくり片付けるとしましょう)


 アディレーチェは渋々と椅子から立ち上がり、サジェラストとアディリーチェは二人で白亜の宮殿の何処かにいるまともな神を探しに向かった。

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