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死刑囚だった俺が小学生に転生!? 裏切られて死んだけど、ここからは俺のターン。裏切り者は詰みです。  作者:
1章 序章

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18話 母の葛藤

夜。

アキラが眠ったあとのリビングで、私は暗闇に沈んでいた。


ぐちゃぐちゃだった。

感情が、胸の中で暴れて止まらなかった。


あのとき――

汚れた服、土埃と血の匂いをまとって、玄関に立つアキラを見た瞬間、私は気づいてしまった。


もう駄目だ、と。


今まで、何度も自分に言い聞かせてきた。

アキラは「計画」のための駒にすぎない。

愛情を持ったら、すべてが壊れると。


それなのに。

玄関に立つ小さな姿を見た瞬間、

理屈も、理性も、計算も、すべて吹き飛んでしまった。


「守りたい」と思った。

この手で、この子を、絶対に。


抱きしめたくなる衝動を必死に抑え、震える手でアキラの汚れを払った。

何か喋ろうとしたけれど、声が震えて出てこなかった。

代わりに、ただ必死に世話を焼こうと動き回った。

すべてを失ってもいい、そんな狂った想いすら、よぎった。


怖い。

この感情が、怖い。

胸の奥が痛い。

押し込めても押し込めても、あふれ出す感情。


私は震える指先で、自分の腕を抱きしめた。


父親が帰ってきたらどうする?

もしこの感情を悟られたら?


私は……。

アキラは……。


──無事では済まない。


あの人の冷たい目が頭をよぎる。

利用価値がないと判断された瞬間、アキラは。


ぞくり、と全身が震えた。


組織だって、私たちを監視している。

少しでも計画から外れたら、私は即座に切り捨てられるだろう。


分かってる。

分かってるのに。


それでも。

あの笑顔が、頭から離れない。


あんな状態でも、それでも笑おうとした、あの顔。

必死に「大丈夫だよ」って笑った、あの顔。


守りたかった。

すべてを敵に回してでも、あの笑顔を。


私はいったい、何を選ぶんだろう。


計画か、アキラか。

まだ答えは出ない。

けれど、胸の奥では、もう結論が出ている気がしてならなかった。


今夜だけは。

せめて今夜だけは。

この子の穏やかな寝息を、誰にも奪わせない。


そう、強く、強く願った。

_____________________________


お読みいただきありがとうございます。

更新は出来るだけ毎日1話1000文字~3000文字で更新していきます。

ブックマークをしてお待ちいただけますと幸いです。


もし面白いと思いましたら、リアクションや、評価やレビューをしていただけると泣いて踊って大声で喜びます。


モチベーションがあがるので、是非よろしくお願いいたします。

_____________________________

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