寝転がって目を閉じて
忘れ物は重いが、心は軽い。
キャリーケースにつめた
衣類を引きずりながら
次の逃げ場所についた。
心地よい。
こちらも用事があることを
事前に伝えてあり
しないといけない事は
たくさんあったが
向こうの忘れ物があり
それを届けて欲しい。と言われ
断れない自分はそれを受けいれ
予定が大幅におくれてしまった。
忘れ物は思い出すのに
大事なものは忘れたままなんだな。
と、抱えている荷物を見ながら
「お前はいいな。」
と、頭を撫でた。
無機質なものにさえ
こうおもってしまうほど
ないものねだり。になっている自分が
空しさから微笑んでしまう。
明日からまたしばらく
逃れられる。
ゆっくりと過ごせる。
今日はただ、眠っていよう。
読んでくれてありがとう。