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9、掌返しはいりません


「クローバー伯爵家の…」

「えぇ、女性なのに殿方みたいに…」

「品がないわねぇ……」


 社交の場では自分では何も出来ない女性達がロザンナに対して妬みや蔑み等の陰口を叩き始めたがロザンナとしてはこういう事しか出来ない彼女達が哀れに思えてしまいそのまま無視をしていた。

 そして適当に情報等に耳を傾けていると逆にロザンナに憧れて近付く女性達が現れ始めて彼女達に悪意がないとわかると受け入れた。

 彼女達がロザンナを憧れる理由はこの国は能力があれば女性でも爵位は継げるのだが殆どがその道を選ばないので後継者として選ばれた女性達は今までは肩身が狭かったのだ。

 しかしロザンナがあまりにも堂々としていたのでその姿は彼女達にとって希望となっていて近付く女性達は皆が彼女を理想としていて理解のある人達なのでロザンナとしても彼女達といる一時は楽しい時間となっていた。

 そんなロザンナを男性達は馬鹿にしていたが彼女が優秀である事がわかると見る目が少しすつ変化し始めて次第に女性を軽視していた男性側の態度も変わってくるとあれだけ馬鹿にしていた女性達を通してでもなんとかしてロザンナから投資の話を聞こうとする男性が増えたので彼女は男性達が聞き耳を立てる時には普通の話をして彼等が肩を落として残念に思いながら遠ざかった時を狙ってこっそり投資のあれこれを教えていてこの事は男性達に対してこれを秘密にして貰った。

 女性達も男性達に今まで馬鹿にされ続けて来たので絶対に教えたくなくて結束は固く、ロザンナが中心になって次第にお互いに苦手な部分は話し合い補うようになると少しずつでも成功する人が現れた。


「やぁ、ロザンナ嬢。いや、既にクローバー伯爵かな。久しぶりだね。元気にしてたかい」


 白紙から約三年程経っても変わることなく一番大嫌いな男、元婚約者のアマンドが近付いて来たのでロザンナはあからさまに嫌な顔をした。


「ごきげんよう。この度はご婚約おめでとうございます。

 あれから我が家との縁は切れてますが如何なさいましたの?」


 とりあえず嫌味を披露してみると彼も嫌そうな顔をした。


「私が話し掛けてやったのに君は相変わらずの減らず口だね。

 女性は私の婚約者のように可愛く男の言うことを聞くべきじゃないかな」


 隣にいた女性の肩を抱き寄せながら彼もなかなかの嫌味を披露してくれたのでロザンナはこれ幸いと思い遠慮なく利用させて貰うことにした。


「わかりました。それではご縁が無かったと言うことでこれで失礼致します」

「待ってくれ!」


 にっこりと笑みを浮かべて早々に立ち去ろうとすると慌てた様子で引き止めたのでロザンナは怪訝な表情になった。


「何か?」

「…頼む…君に協力して欲しい…」


 その表情はとても嫌そうで人に頼むそれではなかったのでロザンナとしては逆に助かった。


「面白いご冗談ですわねぇ?今しがた貴方は仰ったじゃないですか。

『女は男に媚びるくらいが丁度いい。お前は相変わらず減らず口だ』

 こんなに生意気で可愛げもない貴方の嫌いなタイプの女に協力してくれとは…とても協力して欲しい態度でもありませんし私も冗談だと思って当然ですわよね。

 私は以前にはっきりと『二度と私に話し掛けるな』と申し上げさせて頂きましたけど覚えてらっしゃいます?その時の貴方は私に対して馬鹿にしたような笑みで了承しましたよね。

 この事は我が家の使用人やお父様も御存知ですから今更言い逃れは不可能ですし勿論忘れたとは言わせませんから。

 ああ…優秀な貴方様は生意気な私の手助けが欲しい等と仰ってからかってらっしゃるのでしょう?それならお話しは終わりましたよね。

 なかなか面白い冗談を有り難うございました。ご婚約者様とお幸せに」

「…」


 最後は態とらしく納得したような表情をして今度こそ離れるとアマンドは唇を噛み締めて悔しそうにしながら立ち去る後ろ姿を睨んでいた。


(あぁ嫌だわ…なんだか違和感あると思ったらやはり鳥肌が立ってるじゃない…また絡まれるのも嫌だし今日はもう帰りましょう…)


 まだ話したそうな女性達に『気分が悪いから…』と申し訳無さそうに伝えて主催者にも挨拶すると早々に切り上げた。






アマンド:なんでそんなに嫌悪するの?

ロザンナ:貴方、浮気したんですって?初めから読んだわよ!私は浮気者が大嫌いなの。嫌悪して当然よ! 

アマンド:あれはごめん…だって魅力的に迫られたら男として…わかってよ。

ロザンナ:絶対に嫌です!逆の立場ならどうなの?

アマンド:確かに嫌です…申し訳ありません。

ロザンナ:あと、今の婚約者ってあの時の彼女でしょ?中身最悪よ?

アマンド:そうだけど…嘘でしょ?

ロザンナ:それなら一話を読んでみなさいよ。

アマンド:わかった…うわっ…なんか怖い…どうしよう…

ロザンナ:だから何故そんな涙目になるのよ鬱陶しい!自分で毒を受け入れたならしっかりと飲み干せ!

アマンド:い、嫌だ!私も命は惜しいよ…それに今かなり大損で大変なんだ…ロザンナお願い…

ロザンナ:だーかーらっ!目をうるうるさせんなっ!知るかっ!

アマンド:そんなぁ…ロザンナ様…申し訳ありませんでした…どうか許して本編で撚りを戻そう?

ロザンナ:私が苦労するのが目に見えてるので却下!

 ここまで読んでくださって有り難う御座います。

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