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4、誰?


(んー?なんだろ…なんか重怠いような…)


 目を開けると暗いけど見たことがあるような気のする天井が見えた。


「…ぁー、…ぁー、…ぁー…」

(あれ?声が出ない?)


 目が覚めて声を出そうとすると何故かカスカスで声がちゃんと出なかった。


「お嬢様!誰か!早くお医者様を!」


 ベッドでもそもそ動くロザンナを見て誰かが慌てていた。


(んー?誰だっけ?)


 この時のロザンナは自分がぼけたと思った。

 医師が来て診察をすると問題は無いと言われてその場にいた皆がホッとしていた。

 しかしロザンナは違和感しかなかった。


「ロザンナちゃん…意識が戻って良かったわねぇ…」

「…?」


 ロザンナは優しそうな女性に向かって不思議そうに首を傾げた。


「ロザンナ?私がわかるかな?」

「?」


 優しそうな男性が心配そうに少し眉尻を下げながら話し掛けると彼女は不思議そうに首を傾げるだけだった。


「お、お姉様?わたくしがわかる?」

「…?」


 不安そうな表情の可愛い少女に話し掛けられて首を傾げると全員が固まった。

 医師は慌ててロザンナに質問して診察が終わると難しい顔をした。


「…打ちどころが悪かったのか残念ながら記憶がないようです」


 医師の言葉に皆が青ざめた。


「う、嘘よね?御姉様?何時もの悪い冗談でしょう?」

「…申し訳無いけど可愛い貴女は誰?」


 わけがわからず淡々と話す彼女に少女は泣きそうな顔をした。


「や、やだ…冗談やめてよ…婚約者のアマンド様が嫌だからってこれはよくないわよ?」

「アマンド?誰?なんだかスッゴク嫌な感じで殴りたくなる名前だね?」

「…もしかして…彼のことは本能的に覚えてるのかな?アマンド殿はロザンナの婚約者だよ。

 ロザンナは彼が嫌いだと毎回話してたから本能的に覚えてたのかもね?」


 本気で腹立たしそうにすると皆からは何とも残念そうな目を向けられたあとに婚約者の説明をされても記憶が戻ることはなく、ただ嫌な気分になるだけという感覚のみだった。。


「…そうですか…私も何故なのかはわかりませんけど嫌悪感しかありませんので今後は二度とその名前を口にしないで頂けますか?」

「…わ、わかった」


 ロザンナは露骨に顔に出しながら睨むと彼は戸惑いながら頷いた。

 どうやっても記憶が戻る気配がないと感じた彼等はまず使用人達も含めて自己紹介をしながら普段のロザンナの事を教えると彼女は不思議そうな顔をしつつとにかく覚えてみる事にした。

 そしてロザンナが意識を取り戻したと聞き付けたアマンドがやって来た。



フィオナ:ねぇ、本当に覚えてないの?

ロザンナ:うん。なんか頭と顔が痛いんだけど…歳かなぁ?

ラッセル:歳って…倒れてまだ一週間も経ってないからそれは関係ないからね。

ノアンナ:歳ではないから安心しなさいね。もしかしたらそのうち戻るわよ。

ロザンナ:んー、前の記憶がなくてもいいような気はしてるんだよねぇ…

ここまで読んで下さって有り難うございました。

花畑に行ったロザンナはまだ死んでませんので引き続き温かく見守って下さると嬉しいです。気が向いた方はページ下部の☆も宜しくお願いします。

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