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愛という名の死因  作者: 鈴川掌
愛と言う名の死因
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最も優秀なモノを見た人間の手記

ただの日記です、第5課にとって対した意味を持たない日記です。

 端的に彼女を表すのならば、どのような言葉が彼女に似合うだろうか?


 天才、怪物、鬼才、神童、彼女を表す言葉は沢山思いつくが、彼女にはどうもその言葉では足りないというべきか、少し違うというべきか。


 誰が見るかで彼女の表し方は変わるだろう、だから私の立場で彼女を語るのであれば、この世で最も優れた人材と表現する。


 なぜ優秀な人材と評価するかは、彼女の残した功績を見れば一目瞭然だろう、彼女という人材はこの世にたった一人しか存在しないと言う事が私にはわかる。


 天才ならば10年に一度は現れるだろう、怪物ならばひと元号に一人は現れるだろう、鬼才ならひと世紀に一人現れるかもしれない、神童は500年も待てば一人ぐらいは存在するだろう。


 けれど彼女という完璧な存在は、人類史上初めての生まれた事象だ、いわば人間から産まれた新人類という例えの方が正しいかもしれない。


 彼女から彼女の様な人間が産まれれば、正しく新たな人として、紀元前より続いた人間の支配構造は終わりを告げ、彼女の子孫による新たな人類史が紡がれる事だろう。


 しかしそれは起こらないと私は断言する、なにも人間が排他的な種族だからではない、彼女は親の愛を知らず、人への愛を知らない、そして人並外れた人間らしく、ヒトらしい本能も持っていない。


 第二、第三の彼女が産まれたとしても彼女らに意味を、価値を与えるのは我々である事に変わりはないのだ。


 だからこそ人材だ、人の形をした材料、彼女は人間に使われる資源に過ぎないと私は推測する。


ここまで読んでくれてありがとう☆

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