序章 自称革命家国家反逆者の末路
前作を書くのがめんどくさくなって違う設定を妄想してたら、また書きたくなりました。
目標は文庫本1冊分程度での完結と、自分が面白いと思える作品にしてどこかの賞に応募する事です
序章 自称革命家国家反逆者の末路
「はっ、はっ」
乱れの一つも無い呼吸音が二つ三つと連なり、電気の消えた無駄に権威をふりまく高層タワーの一角で、闇を闊歩し、物騒なモノを持った目障りな狗が数匹、私が事実上支配したこの場所に入り込む、まるでネズミの様に目障りだ。
明らかに不審な動き、何も知らぬ人間がこの状況を見れば、どこかの諜報員や特殊部隊による隠密作戦、或は映画の撮影にも見えるかもしれない。しかしそれはそう見えるというだけの事。カメラの前をじわじわと、それでいて機敏、その動きは間違いなく常人の動きではなく、何か特別な訓練を受けてきた人間、言ってしまえばプロの動き、しかしそれを忘れさせてしまう程の、バラエティ豊かな服装の面々、というか四名。
一人は、この特殊任務とも捉えられる状況を表しているが如く、タイトに引き締められた黒のピッチリスーツに、邪魔にならないようにだろうか?髪を後ろに纏めたポニーテール、その風貌を端的表現するならば、女スパイとでも言うべきか、この面々の中で唯一ツッコミどころのない服装をしている女性と思わしき人物。
二人目からは、もう既に訳が分からない、ファンタジー世界から迷い込んだのか、お姫様を彷彿とさせるヒラヒラが纏わりついた純白のドレスに、ふわふわとした白髪の髪。この状況に置ける彼女の姿が、彼女の行動が、そしてこの場所が、全てが噛み合っていない。この場所はアニメに恋する者達が集まる場所ではないし、異世界ですらない、この世界に置けるその姿はまさにコスプレと言って過言ではないし、そんなコスプレをしている人間が常人離れした身のこなしをしている、その姿は、そう、異世界から迷い込んだお姫様騎士。
三人目は、それを何と形容するかは人によって変わるだろうが、一般的に言うなればロボ、メカ、マシンとでも言うべきSF的外観をした恐らく男性、中身を直接見た訳では無いので男性とは言い切れない。が、あの少年の欲望を全て積み込んだと言ってもいい、メタリックな外観と重々しさを感じるその姿は間違なく、自分を鍛えるのでは無く、知恵を巡らせ他人を越える事を望む、その結果がその姿なのだろう。彼と私は同一思想をもつのでないだろうか?否、同じだと思いたい、そんなマシンな君の後ろを警戒するのは。
探偵だ、四人目の風貌は間違いなく探偵だった。探偵っぽい茶色な、なんといったか確か親愛なる追跡者がどうとかと言ったような気がする。そんな帽子に、チェック柄のロングコート、何故上がポンチョの様になっているのかは、知る由も無いし、そして知る気も無い。そしてと言うべきか、やはりと言うべきか、口にパイプを、手にはステッキを持っている、この状況に置いて男性か女性かは判別の利かない見た目、その動きからは女性らしさも、男性らしさも、その両面が見えるような気がする、やはり探偵と言うだけあって素性を隠す術を持っているのだろうか、それとも探偵のフリをした怪盗なのかもしれない、分からない。この状況において唯一判別する事ができないその事実を賞賛して、探偵十二面相とでもしておこう。
それにしても楽しみだ、私というこの世界に抗う者、そして今日、この日本の首都にある世界で一番高くて、一番綺麗で、一番醜い、この世界で一番という象徴を爆破させようとしている私にどう抗うのか。
全ては私次第、その事実が最高に堪らない、条件は全て揃えたこの時代を改革する唯一にして、絶対的な力は、この手とこの身に。
180階という途方もない階層を、己が足で階段を駆け上がる事しかできないこの状況で、この最上階に無事に辿り着くのか、それとも私が用意したサービスを受けて途中でくたばり果てるのか。
「できる事ならば実際に会って賞賛させてくれたまえ、そして私の前で無様に死んでくれたまえ、なにより私を楽しませてくれたまえ?革命の前に崩れさる旧体制の下僕達よ」
手元の端末を目から離し、最上階にある唯一の一室で、黒焦げになった縦幅170㎝前後、横幅50㎝程、高さ30㎝程度の塊たちを椅子にし、私は足を組みなおす。
160階辺り
「クリア」
銃口を虚空に向けながら、後ろに居る面々に私は告げる。
「もう休ませてくださぃー」
ゆるふわお姫様の姿をした女性から、発せられる愚痴に反論するように私は言葉を続けた。
「休んでいる暇は無い、いつ爆発されてもおかしくは無いの、それに休息なら100階の時にも…」
「わかってるけどぉ」
彼女は、了承した風に魅せた用で、その実一切了承はしていないのが分かる、
「とは言っても、この緊張状態を維持するのは、体に毒だと思うが?」
ボイスチェンジャーを通したような、メカメカしい音声でこちらに意見するのは、メカらしい見た目をしたメカ。
「キャップ、そういう事は機械を通さず直接言って来たら、どう?その仮面外せるわよね?」
「ぐぅ」
バツが悪そうに黙り込み、すぐさま違う方向を向く。彼はいつもそうだ、言ってる事は正しい、よく周りを見ている、確かに疲れが出てきているのも分かっている、しかしだからと言って休む時間があるかと言えばそうでもない、タイムリミットが告知されている訳では無いが、間違いなくタイムリミットはある。
「まぁまぁ、そう慌てる事はないさ、私の推理だと時間制限による爆破はしないよ」
どこからか用意した、ティーカップで紅茶を啜りながら、腰を掛け優雅に夜景を楽しんでみながら、お気楽者が一人ここには居た。
「そう、なら私にも紅茶を一杯」
「「えぇー」」
機械音声とアニメ声の合作のため息が作られる。しかしそうは言うものの、彼女が推理として披露したのだ、それが外れる事はない。彼女は明智、まるで昔の小説の名探偵の如く、『全ては知っている、だが話すときは今ではない』の、だろう、優雅に紅茶を一度テーブルに置き、こちらに紅茶入りのティーカップを手渡しながら、今回の犯人の推察を始める。
「まず、初めに今回の高層タワー爆破予告犯、そうだな仮にBとしよう、彼もしくは彼女は、観察が趣味の様だ」
「ボマーから?」
「うるさいなぁ、マリーこっちにおいで」
「はぁーい」
そうすると、ゆるふわお姫様、マリー(真里恵)は明智の膝の上に対面で座り、ハグをしあい、キスをするのではないのでないかと思う程、顔を近づけ摺り寄せる。お姫様を自称するだけあって、ぶりっ子さえなければ可愛らしいマリーが、私と同じ程度の背丈を持つ明智という女性的でありながら、男性らしさを持つ彼女と抱き合えば、傍目には恋人の様に見えるだろう。
「すまない、用を足してきてもいいか?」
「キャップ、乙女の園が目の前で繰り広げられるというのに、目を背けるとはどういう了見かね?」
「乙女のww」
思わず私は紅茶を噴き出し、咳込む。少なくても私を含めだが、その言葉を使ってはいけない最たる人間が、自らを乙女と自称するとは。
「なにかな?私のプリンセスマイハニー?」
「その呼び方辞めて貰える?アナタの女になった覚えはないし?そもそもヴァージンでもない、貴方達が乙女という言葉使う?」
「君もだろ?」
それは、そうなのだが。そう言われると分かってはいたものの、そう言われては反撃の言葉は出ない。
「それにキャップ、君には仕事がある、だからトイレは後に」
こほんと彼女は一度咳払いをして、先ほどの話に戻す。
「とにかく、Bは観察が趣味だ、それだけは確定している」
「なんでだ?」
「キャップ、質問は最後まで聞いてからする様に、とはそう疑問を思うのも無理はない、まぁと言っても簡単な事だよ、キャップそこの階段に照準を、そして…」
そう言って明智は、目配せをする、ただ一点を注視し、指を銃の形にする、私はそういう事かと納得し、私のホルスターに入っていた拳銃を右手に構える、あくまで彼女の目を見るだけだ、その方角を見るのに首を回すのすら、私はめんどくさい。するとこちらを向いてるマリーがあっかんべーと舌を出して見せる。文句は明智に言えと言い返す様に左手で目の下を引っ張る、それと同時に明智は指を上に弾き、私の右手にある拳銃の撃鉄は降りる。
「さて、私の推測だとこの数秒後に…」
タタタ、ガシャンシャンと、歩幅感覚が短い足音が幾つか、そして音を隠す努力もない足音が幾ばくか。
「キャップ…、ってマリー、はぁ」
「アハァ」
物音が味方の物ではないと理解した瞬間、マリーは駆け出してしまう、その姿は飢えた狼の様にも見えるし、若しくは主人を守ろうとする忠犬にも思える、理由は両者であって、この場合の主人は明智というご主人様、随分な忠犬な事。
「だ捕は無理、か。マリーのあの性格はどうにかならないの?アナタの所為でしょ?」
「所為とは失礼な、教育の賜物さ」
教育ねぇ、調教の間違いだと思うのだが、今はそんな事どうでも良い、マリーの残飯を掃除するのが今の私のやるべき事、しかしそれもキャップがあらかた終わらせてしまっているらしい。
この結果を推理していたと、言わんばかりに明智は残った紅茶を啜る。
「そもそも観察も、ここまでいっては監視だな。どうやらBは自分の掌に物事が収まっていないと、気が気でないらしい」
「終わりましたぁ」
駆け出したと思ったら、そう時間も経たない内に、マリーはご主人の所へと戻る。その手には外が夜の所為かそれとも、この停電の所為か、何か滴らせプリンセスソード改め、凡そ彼女が振れるとは思えない、重そうな剣に付着したもの振り払いながら、まるで何も知らない生娘の様な無邪気さで、汚れた純白のドレスを身に纏い彼女は対面に居る、ご主人に微笑みを向けた。
「汚いからこっちに飛ばさないでもらえる?」
「えぇー?なんのことですかぁ?」
こめかみ一指し指を当てながらあらぬ方向を向く。腹が立つが相手にする気は無い。
「それにしても、カメラの一つを失った程度でこれとは、そろそろ余裕がなくなったかな?」
「さぁ?」
明智がマリーの頭を撫でながら、こちらに問いかけるが、正直こちらとしては脅威とは微塵も感じない、餅は餅屋とはこういう時に使うのだろう、初めて使った気がする。
「僕が先行して見てくるかい?そろそろアイツが準備始めてるだろ?」
「じゃあ、お願いするわ、この程度なら、そんな心配する必要も無いだろうけど」
「心配してくれてもいいんだぞ?」
「残念、私が心配するのは、あの子だけ」
肩を一度すくめ、やれやれといった感情を機械越しでもわかるようにジェスチャーまで付けて、渋々上の階へ、キャップが一人で階段を上っていく、ガンッという鈍い音がした、恐らくBの愉快なサプライズの一つとして油の一つでも塗られていたのだろう、とても古い映画にそんな悪戯小僧の作品があった気がする。多分2か3、場所もこんな場所。
「大丈夫だ」
こちらからは何も聞いていないのにも関わらず、一言残しキャップは階段に挑戦した、空も飛べるのだからわざわざ歩かなくてもいいだろうに。
それと同時に一通の通信が入ってくる。
―準備はいつでも―
「彼はなんだって?」
「準備はいつでも、だって」
「そうか、ならば一気に上がってしまおうか」
「はぁーい」
さて、どうするかと顔をしかめながら、明智はキャップが転んだ階段を気にもせず、上っていく、その考えている姿はかなり凛々しい恰好しているというのに、隣に腕を
組んだお姫様が居てはその凛々しさもだだ下がりだよと思いながら、彼女らの後ろを追いかける。
「忘れる所だった」
一つこの階層でやり残している事を一つ思い出す。パシュンとサイレンサーを付けていてもかき消されやしない、静かなる銃声が、先ほどから不規則な鳴りやむ事のなかった、音を一つかき消した。
「置いていくよ?」
「今行く」
もうこの格好じゃ家には帰れない、本当に頑固な汚れは厄介なものだ、マリーの図太さを分けて欲しいと切に願う。
最上階
1階から180階まで、かなりの時間をかけて上がってきた、漸く最後の扉を前に達成感が溢れそうになる、160階でも弱音を吐いていたマリーは既に、うつらうつらと立っているのも不思議な形でその場に佇んでいる。それもその筈だ、明かりが奪われた黒い漆黒に包まれた窓の外は、徐々に光を取り戻している。
「開けるぞ」
「頼んだよ、キャップ、そもそも探偵は頭を使うのが仕事であって、体を動かすのはだね…」
キャップがドアに手を掛けると同時に、耳にセットしている無線の機能をオンにする。恐らくこの作戦で一番暇をしていた人間との無線が繋がる。
「待たせたわね、出番よ」
ガチャと、ドアを開いた同時に、私は拳銃とナイフを、キャップは武装の諸々を、マリーは剣を構えず、そして明智は案の定武器を見せない。
「ようこそ、我が最終拠点にして、栄光が崩落する中心地へ!」
待った、待ったぞと、言わんばかりの前口上を説いてくるが、私達はそんな事を聞きに来た訳では無い。しかしここに一人だけ、その言葉に乗せられる顔のいい女が一人。
「そんな君の思想に興味は無い、とっとと爆発させようとするか、大人しく解除方法を喋って…」
「何を言っている!私は世界に抗うべく、たった一人立ち上がった…」
懲りずにご高説を垂れようとするが、その言葉は明智にとってはとても退屈だったらしい、手にしたパイプを口にあてがい煙を出す。
「この窮屈な世界の革命家にでもなりたいのだろう?本当に、どうでもいい」
その言葉を聞き、激昂するB。右手に持った起爆スイッチ思わしき物を突き出し、防弾ベストの様になっている恐らく、Bが死んだら発動するようになっているであろう装置。
「ふざけるな!なんなんだ!その余裕は、お前達が取るべき行動は!」
そこで一つの無線が入る。
「サチア」
今日一番暇をしていただろう人物から、たった一言、私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
高度約2900ft(約900M)
ある程度サチア達が、あのバカ高いタワーを上りしばらく経った時、漸くめどが立ったと報告を受け、ヘリコプターで飛び立つ、この空に辿り着いた時にはまだ、最上階へとは辿り着いていないようだったが、しかしそれでもすぐに最上階には辿り着くだろうそう思って、優雅に自身を史上最高の革命家とでも勘違いしていそうな馬鹿が、最上階でのんびりしているその姿を観察して、観察して髪の毛の本数を数えだした時、ようやく出番がやってきた。
「明智が、爆弾魔を怒らせちゃっているけど…」
少しばかり不安になりながらも、爆弾魔を見続ける、3キロは離れているだろうか?この距離ならば、気にはなるまいと思っていたが、明智の対応を見るにその心配すらなさそうだった。
犯人が激高したのか爆弾のスイッチらしき物を、自らの目の前に突き出す。
「サチア」
この世に二人しか居ない家族の名前を呼ぶ。他のメンバーも信用はしているが、やはりどうあがいても家族という繋がりを優先してしまう、この場合だったら一歩後ろに居たキャプテンにでも話かけた方がよかった気もする。
「準備はできてる」
「さっきも聞いた」
目の前で自身どころか、この街をめちゃくちゃにしてしまうボタンを持っている男を目の前に、サチアはこちらの居る方角を向き、その最上階のガラスに手を付く、こちらを安心させる為か、恐怖も見せずに微笑みを向けられる、その微笑みについつられてしまう。
「右」サチアの声が聞こえる。
決して軽くもない、トリガーを引き、ボルトハンドルを引き次弾を装填する。
「した」マリーの小さい声で囁かれる。
装填を終えないうちに、マリーの指示を受け、狙いを定め二発目を発射。
「崩れ落ちた、左を」キャプテンの機械音声の様な声で呟かれる。
再度、ボルトハンドルを引き、トリガーに指を戻して、もう一度。
「もう一度下」明智の酷く冷酷な表情で告げる、ただ最終宣告が告げられた。
言われた通りの場所をめがけ、ボルトアクション式の狙撃用ライフルから発射される、4発の銃弾は。
右手の肘から先を吹き飛ばし。
左足の膝に風穴を開け。
左肩の後ろ半分を削り取り。
最後の一発は右臀部を貫通し骨盤を完全に砕いた。
できる限りのタイムラグを無くし、命中させてしまえば、ただのダルマの完成だ。
「お疲れ」
サチアの声を聞いた瞬間にどっと、疲れが増す。揺れる上空を浮遊するヘリコプターから、胴体を、主に前面には絶対当ててはいけない狙撃。それでいて反撃の余地を残さず、四肢の動きを封じ、殺す訳にもいかなかった。
「それで?今回の犯人は、お目当ての人だった?」
「残念、完全に外れ。規模が大きかっただけみたい」
「まぁそんな簡単に尻尾は掴ませないか」
俺達が今追っている組織は、日々国内外問わず様々な場所で、テロ行為を起こしている、今回の規模的にその組織のリーダー格の一人や二人でもと思ったがそうはいかないよう。
「それじゃあ先に降りているよ、レニも帰る頃には、目が覚めているだろうし」
「それじゃあ、朝ご飯もお願いするわ」
「はいはい」
別に立場が逆だったとしても、サチアにご飯を作らせる気は一切無いが。
「ミライ」
ふと名前を呼ばれて振り返ってしまう、サチアが居るのは遥か遠く約3キロ程先だというのに、いつもの慣れというのは、恐ろしいものだこれが敵地であれば、ミライと言う人間は、既にこの世には居ないであろう。
「なに?」
「朝日が凄く綺麗ね」
「そうだね」
「いつか見せてあげたいね、レニにも」
「朝になったら日はいつでも見られるよ」
当たり前の事を、当たり前の様に答える。
「あのゴミだめでも?」
小さな声で、恨めしそうな声で、そう告げる。
「日差しの日の字くらいは見れるかも?」
「ねぇ、ミライ」
再度サチアは俺の名前を呼ぶ。
「なぁに?」
「いつか見せたいね、レニに」
「そうだね」
高度約2900ft、約900Mから見る景色は最高の陽光と、共に連なる数々の高層住宅や人工的に高層に作られた自然公園が立ち並び、まさに絢爛豪華な街並みの端、光も当たらず、臭いものには蓋をする様に隠された、古びたドームの様な半球体の建物が一つ。
あそこにあるモノは、この時代の不の遺産、ある時は物好きが遊び半分でその内情を晒し、ある時は行き場を失った人が爆撃から逃げるには丁度よい防空壕、またある時は自らの名声の為に手を差し伸ばすフリをする活動家の恰好の餌、そしてその街の本質はゴミと一緒に子供を捨てる街、ただの俺とサチアとレニの家がある、この国の汚点。
よんでいただきありがとうございます。
仕事をしながらなのでそこまでの執筆速度は遅いと思いますが、今年度内の完結をまずは目指します。