テレビの影響って、まだそれなりにあるんですね...( ==)トオイメ
それは、一月末のことでした。
出勤したら、
「大変です!
大判種と餡子とクリーム無くなりそうです!!」
そう早番と中番さんに泣きつかれたんですよ。
材料は十分な量を発注してました。
えぇ、一日に出る分と、予備分として十分な量があったんですよ?
なんなら、店長補佐の社員の人に、
「カズキさん、取りすぎ。
もうそろそろ出なくなるから抑えて発注して」
そう注意を受けたほどです。
にも、関わらず足りなくなったんですよ、材料。
その日は社員さんはお休みで、実質的に自分が店を仕切らなくてはなりませんでした。
でも、これでもこういったトラブルや、数々の修羅場をくぐり抜けてきた経験があったので、慌てずに次の行動へ移りました。
まずは、その日諸々の事情でほかの店に入っている店長へ報告しました。
「ヘイ( 'ω')ノ、店長!!
大判焼きがクソ程出て大変だぜ!
そっちの店で材料余ってたら、夕方運んできておくれ!」
夕方から、店長がこちらの店に入る予定になっていたので、そう頼みました。
すると、こんな返しがありました。
「HAHAHA(゜∀゜ )アヒャャャャャャャ。
メインの焼きそばやお好み焼きより、こっちも大判焼きばかり売れて材料なんてないぜ!!
あと朝から焼き通しで腕痛い(´;ω;`)」
【※このやりとりは、おもしろおかしく脚色してあります。実際はもっと真面目で普通のやりとりでした。つまり、事実と異なります。念の為】
さぁ、大変です。
とにかく店長から、本部に連絡、報告してくれと指示されたので言われた通りにしました。
そこで知らされたのは、こんなことでした。
「全店舗から同様の報告が来てて、対応が間に合ってないんで。
売り切れたら、そこで一旦終了でお願いします!!」
「あ、はい」
そう言う以外、言葉が出てきませんでした。
ちなみに、大判焼きの材料について、本部保管の物もスッカラカランになったらしいです。
早い者勝ちで、ほかの店に回した後だったようです。
値段が安いからか、一人or一組のお客様が十個とか一気に買っていくんですよ。
うちの店の平均は、大体3個か、多くて5個です。
それが十個ですよ、十個。
誰が食うんだ、状態ですよ。
材料も無くなり、大判焼き目当てに来てくれたお客様に頭をさげ、なんとかその日の営業を終えました。
店の後片付けをしていると、店長から連絡があり、急に大判焼きが出た原因について突き止めたと言われました。
「朝ドラ」
「はい?( ゜д゜)」
「だから、大判焼きがめっちゃ売れた理由、朝ドラだったんだよ(´TωT`)」
なんでも、N〇Kで放送中の朝ドラで、主人公が大判焼きを焼くシーンがあったとかなんとか。
現代人のテレビ離れどうした。状態ですよ、ほんと。
アレから1ヶ月経過しましたが、まだバカみたいに出てます。
ありがたいんです。
ありがたいんですけど、全然、数が読めなくて……。
発注するの大変で、焼いておく数を読むのも大変で。
大判焼きじゃなくて、ソフトクリームとかホットドリンク出て欲しい。(懇願)