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台風の日に必ず君はここに来る。  作者: モッツァレラチーズ
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気づいたら、つまらない日常から飛び出していました。

ープロローグー



今日は、テスト3日前。



全然やる気が出ない。



テスト勉強しなくちゃいけないって



わかってるのに、



スマホやテレビなどに心が移ってしまう。



普段は、



こんな時には、



外に出て気晴らしをしたり、



運動をしたりするのだけれど、



今日は生憎の雨。



しかも、台風で外からは、



窓ガラスを叩く雨の音が、強く響いている。



外に出るのも危うい状況だ。



やる気も何にもなくて、



ただぼーっと自分の感情にふけていた。



「あー、つまんないな。」



すると、その時…



「ラーイン」



スマホから不意に通知音が鳴り響いた。




LINEをする友達もいない自分に通知が来た。



どうせ、



LINEサービスとか、広告とか、



そんなんに決まっている。



手を床について、



重たい腰をあげ、



無造作に机の上に置かれているスマホに



手を伸ばした。



「ん、誰?」



見知らぬ人からだった。




メッセージの内容は……



「ずっと前から好きでした!!!



僕と付き合ってください!!!」



「え?」



頭の中が一瞬真っ白になった。



こんな事あるのだろうか。



彼氏いない歴=年齢である自分がこんな事、



ありえるはずがない。



どう考えてもおかしい。



少しだけ、モテ期到来かも!



という考えがよぎったのは、



棚に上げて、一旦冷静になった。



どうせただの悪戯に違いない。



自分を冷やかすのは、いい加減にしてほしい。



イライラする気持ちと共に、



少しだけ、心が落ち着いてきた。



すると……また…



「ラーイン」



不気味なLINE音が鳴り響いた。



背筋が凍りついた。



スマホを見ると、またその人からだった。




「今、君の家の前にいます。出てきて下さい。」



「……!」




恐怖すぎて、



いきなりすぎて、



言葉も出なかった。



なんで私の家知ってるの?



一体誰なの??



てか、今日台風だよね??



どうやってきたの?



色々な疑問が脳内を交錯して、



頭が混乱状態になった。



それでも、私は深く深呼吸して、



少し心を落ち着かせて、



インターホンについているモニターを見た。




「…………!」




息の音が止まりそうだった。




そう。




そこに映っていたのは…




ビショビショに濡れて、




焦げ茶の髪も服装も乱れている君だった。




そして、その人は…




私の初恋の人だった。

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