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そうしてお姫様は、

灰をかぶって復讐を企てる。

作者: 東亭和子

 好きで灰をかぶっているわけじゃない。

 このまま大人しくしているなんて出来ない。

 絶対に復讐はしてやる。

 今は好機をうかがっている途中なだけ。


 私は前のような豪華な暮らしがしたいわけじゃない。

 ただ、穏やかに暮らしたいだけ。

 継母や姉たちに気を使わない暮らしをしたいだけ。

 そのためならどんなことも我慢しよう。

 どんなにいじめられても、虐げられても、私は従おう。

 未来の自由を手に入れるために。

 

 継母は私をすごく嫌う。

 それは産みの母に似ているからだろう。

 父はそれほど母を愛していた。

 だから私のことも愛してくれていた。

 そう、過去の話だ。

 継母を愛するようになった父は、もう私を見ることはない。

 汚く、うずくまる私を見ても知らない振りをする。

 そんな父を見ても、私は何も感じない。

 怒りさえ感じることはない。

 もう、諦めてしまった。


 頭の悪い姉たちは、継母が正しいと信じている。

 たいして美しくない娘のくせに豪華なドレスと化粧でごまかしている。

 そうして私を見下して自尊心を保っているのだ。

 一人では何も考えることも出来ないくせに。

 一人では生きることも出来ないくせに。

 偉そうに私をいじめる。


 いつか、私は劇的な復讐をして継母や姉たち、父を見返してやろう。

 このままでは終わらせない。

 このままでは終わらない。

 絶対に。


諦めたら終わり。

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