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目覚め

眩しい。

まぶたを閉じていても明るさを感じる。


光によって眠りを妨げられ、不快感を感じつつも目を覚まし体を起こすと


「おや、シュユ君。もうお目覚めですか? まだ眠りについて80年しか経っていないのに。」

「・・・えっと、シュユって僕のことですか?」

「そうですよ。 たしか前の名前は佐藤太一君だったと思います。」


おかしいな。今も佐藤太一のはずだけど。


「あの、寝言で名前を・・・シュユに改名します!!とか叫んだんでしょうか?」

「残念ながらそのような愉快な出来事はありませんでしたよ。 せいぜい、母上のおにぎりは握力が何キロあればにぎれるのでしょうか?とつぶやきつつ寝ながら首を傾げたくらいです。」


・・・それは十分に愉快ではなかろうか?

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