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200文字小説

晴れ×晴れ=雨(200文字)

作者: うわの空

 俺と彼女は、いわゆる晴れ男と晴れ女だ。

『特別なイベント』の時に雨が降った、ということはまずない。


 なのに、


「また雨だ……」


 デートの時は、結構な確率で雨が降る。


「俺達、晴れ組なのに」

「うん。だから、降ってもいいよ」


 俺は隣を見る。彼女は空を見上げ、満足そうに笑った。


「君と過ごす時間は特別。だけど、『一緒にいるのが普通』って関係になりたかった。

 特別だけど、普通。デートの日は、普通。だから、降ってもいいよ」 

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― 新着の感想 ―
[一言] 深いですね。
[一言] なんかいい話ですね。 一緒にいる時間は特別だけど、一緒にいることは普通のこと。いつも隣で・・・。 ありがとうございました^^
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