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最強美少女と最強男子  作者: キシゲ イシン シヨウ
第1章
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第7話 雑談

 雅樹が4人のところに向かって行ったので祐輔は仕方なくついて行き、駿はトイレに行き、拓海は案内された席へ歩いて行った。

「4人ともテスト勉強してるの?」

 雅樹の問いに美咲は完全無視状態で美奈たちはどうしようかと悩みながらも勉強する。

「俺たちも一緒にここで勉強していい?」

 美咲はまた無視。そのため、美琴が答えた。

「悪いけど他の席でやって」

「なんで!?」

「あんたがうるさいからよ」

 美奈と美琴と美帆にとってはどちらでもいいのだが、長年の付き合いから美咲が嫌がることがわかっている。だから、美咲の代わりに3人のうち誰かが必ず答えるのだ。

「えぇ~!!」

「さっさとどっか行きな」

「勉強の邪魔!」

「あまり騒ぐと追い出すわよ!」

 雅樹はガッカリしたようで、肩を落としため息をついた。そこにすかさず祐輔が雅樹を引きずって拓海が座っている4人から離れて席に向かって行った。






「おかえり。随分粘ったみたいだな、こいつ」

「ほんと疲れるよ。ただ、今回は完全に雅樹の敗北だけどね」

「あぁ~。なんであの子たちは俺に話しかけてくれないの!?」

「さー、知らん」

 そこにトイレに行っていた駿が戻ってきた。

「何、話してるんだ?」

「あの子たちはどうして俺に話しかけてきてくれないのかを話していたんだ」

「嫌われてるんじゃないか?」

「なんで!?」

 勉強するためにファミレスに寄ったはずが、全く勉強とは無関係なことを話している4人。

「そういえば、さっきの会話でも斎藤さんは一度も口を開いてなかったな」

「そうなんだよ!! 完全にスルーするんだよ、彼女!」

 拓海はどうでもいいと思ったので、1人だけ食べ物を注文していた。そのことに3人は気付かず、いつの間にか美咲がなぜ無視するのかを議論していて完全に勉強のことを忘れていた。





 勉強を始めて1時間ほど経ち、美咲が手を止め口を開いた。

「今日はここまでにしない?」

「そうだね。それじゃあ、そろそろ帰ろう」

「早く出よう」

 美咲たちが帰ろうとしていることに拓海以外気付いていない。



 4人がファミレスを出て10分ほどして、黙っていた拓海が口を開いた。

「そろそろ帰ろうぜ」

「そうだな、もうじき18時だし」

「あれ? そういえばなんでファミレスに居るんだっけ、俺たち」

 雅樹の言葉に拓海が溜め息をついた。祐輔と駿はすぐ思い出したが、言い出しっぺの雅樹はまるで思い出せないようだ。

「勉強するために寄ったんだろ」

 拓海の言葉でようやく思い出した雅樹は大声を出した。

「あーーーー!!!! 忘れてたーーーーーー!!!」

 雅樹の大声に店内にいた人たちが一斉に4人の方を見たため、祐輔が頭を一発殴り駿が「すいません」と頭を下げ、すぐに勘定を払い店を出た。そのあと、その場で4人は解散し、それぞれ帰路に着いた。

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