第3話 病院
救急車が到着すると美奈と拓海が付き添い、病院へ。美琴と美帆と祐輔と雅樹と駿は美帆が呼んだリムジンに乗り、美咲が搬送された東京医科大学附属病院に向かった。
病院に着くと美奈は美咲のマンションに電話掛けるが、留守番電話で誰も出ない。
「(やっぱり、誰も出ないか。美幸さんの携帯番号知らないし、どうしよう………。あっ! お母さんは確か知っていたはず!)」
美幸と美奈の母、奈々と美琴の母、美里と美帆の母、里美の4人はママ友でよく連絡を取っている。
美奈はすぐに奈々に掛けた。美奈から電話を受けた奈々はすぐに美幸に連絡を取った。
知らせを受けた美幸は会社を早退し、病院へ駆けつけた。
美咲の病室に美幸が来ると、そこには美奈と美琴と美帆が心配そうに椅子座っていて、拓海が壁に寄り掛かっていた。
「美幸さん……」
「美奈ちゃん、美琴ちゃん、美帆ちゃんありがとうね」
「「「いえ………」」」
「飽海君もありがとうね」
「いえ、大したことでは」
「私は先生の所へ行って話を聞いてくるわね」
そう言うと、美幸は病室を出てナースステーションへ向かい、担当医を呼んでもらい、話を聞いた。
担当医の山本医師の話では美咲の目が覚めたら、帰宅しても大丈夫だと言われた。