第3話 区立千歳台中最強の4人
拓海視点です。
入学式から1週間が過ぎた。俺と祐輔と雅樹と駿の4人は今日も多くの女子が取り囲んでいる。そこから少し離れたところに4人の女子がいた。彼女たちも他の女子と同じで俺たちのほうを見ているが、その視線はこの取り囲んでいる女子たちと違っている。さらに、4人は一度も俺たちに話しかけてこない。
俺がそっちのほうを見ていると雅樹が話しかけてきた。
「なあ、拓海」
「なんだ?」
「なんで彼女たちは俺のところに来てくれないんだ!」
「そんなもん知るか!」
目立ちたがり屋の雅樹にはいつも呆れる。
「確かに、彼女たちはまだ話しことないね」
「話しかけようとしても、すぐ女子に囲まれちゃって近づけないしね」
取り囲んでいる女子は同じ1年だけでなく2、3年の女子もいるため、10人20人の数じゃない。
いい加減にしてほしいと思い始めたとき、担任の橋本弘哉が来た。
「もうチャイム鳴ったぞ! さっさと自分の教室に戻れ!」
この一言で女子たちが戻っていき、全員出て行くとHRが始まった。内容は大した事はなくすぐに終わり1限目の準備をした。1限目は地理ですぐに地理の教師が来て授業が始まった。
一番後ろの席の俺はボーッと教室全体を眺めていると例の4人を見てどういう人間だったか思い出した。
腰あたりまで長さのある茶髪のストレートで耳の部分の髪を後ろで結んでいる女子が北村美帆。彼女は化粧を全くいらないほど整った美形の顔立ち。つまり、美少女だ。しかも顔だけでなくスタイルも超抜群で高校生とは思えないほどだ。頭脳明晰、つまり才色兼備だ。しかもスポーツ万能の文武両道。彼女は中学のときは、女子バスケ部の部長を務めていたらしく、チームを全国制覇させている。という実力を持っている。
彼女の父親は大手小売業の『すかいほーく』グループの総帥だ。すかいほーくグループは年商7兆円を超える。そんな企業の総帥の娘が公立中学出身とは誰も思わないようで、ほとんどの生徒が気付いていないようだ。
肩あたりまでの長さの茶髪のストレートの女子が上条美琴。彼女も北村さんと同様で美少女でスタイルも超抜群だ。同様なのは外見だけでなく頭のよく頭脳明晰の才色兼備でスポーツ万能の文武両道。中学のときは、陸上の短距離選手で全中選手権3連覇している。種目は100m、200m、400mだ。
彼女の父親は大手スポーツメーカーの社長で年商3000億円ほど。母親は元日本代表の水泳選手(種目は4泳法全て)。
腰あたりまで長さのある金髪のストレートで耳の部分の髪を後ろで結んでいる女子が美島美奈。彼女も2人と同様で美少女でスタイルも超抜群で頭脳明晰の才色兼備でスポーツ万能の文武両道。中学のときは、女子テニス部で全中選手権で3連覇している。
彼女の父親は現役最年長のサッカー選手で元日本代表のキャプテンで7大会連続でW杯出場した。
母親は日本人で唯一グランドスラムを達成したことがある元テニス選手。父親は日本を代表する名選手で世界でも有名なMF。彼を超える選手は未だいない。それだけの選手であるため、契約金や年俸は途轍もない額だ。
最後に、肩下15cmほどの長さの綺麗でサラサラしたストレートの女子が斎藤美咲。彼女も3人と同様で美少女でスタイルも超抜群で頭脳明晰の才色兼備でスポーツ万能の文武両道。彼女のことは他の3人と違って少々知っていて、クールな雰囲気とおしとやかさを持つ。
さらに、彼女は入学試験で全教科満点の首席合格だった(俺は内部進学者のため、入学試験は受けていない)。頭がよく切れ、勘が鋭く、あらゆることに敏感で噂では鉄やコンクリート、岩などをいとも簡単に破壊することができる破壊力持っているらしい。またそれ以外の身体能力も優れていて、どんな気配でも察知することができ、誰も背後に取ることができないようで何度か強盗犯や変質者などを捕まえているところを見たことがある。
中学のときは、生徒会長で柔道部と空手部を掛け持ちしていて両方の主将。しかも、俺と同じで 全国中学校柔道大会と全日本ジュニア柔道体重別選手権大会と全国防具付空手道選手権大会3連覇、小学生・中学生全国空手道選手権大会9連覇、近代柔道杯全国中学生柔道大会と全日本選抜柔道体重別選手権大会と世界ジュニア柔道選手権大会で2連覇、世界柔道選手権大会と全日本柔道選手権大会で優勝していて、国内の公式戦や練習試合、国際大会全て全戦全勝。と強すぎる女子だ。
彼女の父親はすでに亡くなっているようで、母親は電機メーカーの開発企画部企画課課長だ。
彼女は他の3人と違ってごく普通の一般家庭でこの学校に入学できるとは思えない。おそらく、特待生なのだろう。
彼女たちは『区立千歳台中最強の4人』と、呼ばれている。これらのことを知っているのは俺と祐輔くらいだろう。
これだけの美少女だと普通の高校だけでなくこの学校でもモテるだろう。だが、彼女たちのことを知らない男子が無理に迫るとそいつらは痛い目に遭うだろうな。