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最強美少女と最強男子  作者: キシゲ イシン シヨウ
第3章
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第12話 話題

 拓海は黙々と食べていると美幸たちは今日会ったことを話している。

「それあとね、その男を彼が蹴り飛ばして倒してくれたの!」

「そうなんだ!」

「「強いんだね、黒田さんって!」」

 拓海を褒める美鈴と美月と美春に対して美咲は少し呆れたように溜息をついて言った。

「なんで逃げなかったの? お母さん」

「だってね、いつもの癖で投げちゃってね!」

「もう、投げるなら確実に気絶させなきゃダメじゃん!」

 美咲のその言葉に拓海は顔を引き攣らせた。

「(おいおい、“確実に気絶させる”って、確かにそうだけど。いくらなんでも少々凄いこと言うなぁ………)」

 普通は“すぐに逃げろ”っていうのが当たり前だ。しかし、斎藤家母娘はみんな武道の有段者で百戦錬磨なので、ついつい倒すことを先に考えてしまうのだ。


 拓海は耳を傾けながら夕食を食べ終えた。

「ご馳走様でした!」

「あら、もういいの?」

「はい。とても美味しかったです!」

「そう。よかったわね、美咲!」

「いつも通りよ………」

 そう答えた美咲は何か言いたそうに拓海を見た。

 それに気付いた拓海は美咲のほうを向いてニッコリ笑って口を開く。

「どうかした?」

「あっ、いや、その………。お母さんを助けてくれてありがとう」

「別に大したことはしてないよ。それじゃあ、僕はこれで失礼します。もう遅いので」

 そう言って拓海は椅子から立った。すると、美咲と美幸も椅子から立ち、拓海を玄関まで見送りに行く。



「今日はご馳走様でした!」

「いいえ。こちらこそありがとうね!」

「じゃ、おやすみ。斎藤」

「ああ、おやすみ」

 美咲と美幸は拓海がエレベーターに乗るまで見送った。







 拓海が帰った後、話の話題が拓海のことになった。

「それにしても、黒田さんってイケメンでかっこよかったわね!」

「うんうん!」

「背も高いし!」

「でも、金髪だったね」

「たしかに」

「青城大付属って校則が厳しいんじゃなかったっけ?」

 美鈴と美月と美春は拓海のことで盛り上がっっていた。すると、美幸が美咲に気になっていたことを聞いた。

「ねえ、美咲。黒田君ってもしかして黒田グループと関係あるのかしら?」

「うん。あいつ、黒田グループ総帥で黒田商事CEOの黒田雅信さんの息子よ」

「やっぱり、そうなのね!」

 そこに美鈴が2人に尋ねてきた。

「黒田グループ総帥ってたしか金髪だよね?」

「そうよ。たしかイギリス人のクォーターのはずよ」

「そうなんだ。だから黒田さんの髪が金髪だったんだね」

 納得した美鈴は皿を片付け、リビングを出たがすぐに戻ってきた。

 美鈴は手に何かのプリントを持っている。

「お母さん、三者面談の希望表のプリント」

「三者面談は夏休みが始まってすぐね」

「うん」

「わかったわ」

 三者面談の話になって拓海の話は終わり、いつもの話に戻った。

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