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最強美少女と最強男子  作者: キシゲ イシン シヨウ
第3章
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第7話 斎藤家の実力(美月&美春編)

 今回は美咲の妹の美月と美春の話です。

 期末テストが終わり、あと数日で夏休みとなる7月のある日。

 区立千歳台中学校の2年の某クラスの体育の時間。男子はプール、女子はバレーボール。


 バンッ


 黒のロングヘアーの美少女が絶妙のクイックトスを上げ、同じ黒のロングヘアーで顔も同じの美少女が顔に似合わない強烈なスパイクを放った。

「ちょっと美月! 美春! 体育の授業なんだから少しは手加減してよ!」

「してるよ。ねえ?」

「うん」

 こう答えたのは、斎藤美月、美春の双子姉妹だ。区立千歳台中学校女子バレー部のレギュラーの2人。当然手加減しているのだが、手加減しても男子並みの威力があり、他のスポーツも男子並み、もしくはそれ以上。さらに、勉強もできる文武両道。それだけでもすごいのだが、スタイル抜群でルックスも良く、まさに最強の美少女姉妹だ。


「今日の授業はここまで」

「「「「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」」」」

 体育が終わり、更衣室へ。

「それにしても、2人ともどんだけ強いのよ」

「ホントホント」

 クラスメイトが2人に尋ねる。すると2人は、

「「さあ?」」

「「「「「「…………」」」」」」

 ハモった2人の無関心な返答にみんなため息をつく。

「「それに美咲お姉ちゃんのスパイクの方がもっとすごいよ」」

「美咲先輩はすごいって聞いていたけど」

「そんなにすごかったの?」

「「うん!」」

「毎年、体育でバレーボールをやると」

「必ず1回はボールを破裂させてたんだって!」

 美咲と先生から聞いた話を2人は平然と話すが、当然その内容に全員が驚く。

 美咲は千歳台中学に数々の伝説を残している。美咲だけでなく、美奈や美琴、美帆も伝説を残しつつある。






 昼休み、美月と美春は友達と雑談をしていると校庭や廊下が騒がしくなった。

「大変だ!! また金属バットや鉄パイプを持った、どこかの不良たちがやって来たぞ!!」

「どうする!! もう斎藤先輩は卒業していないんだぜ!」

 全校生徒と全教師が窓の外を見ると手にいろいろ持った30人ほどの不良たちが敷地内に入ってきていて、校庭にいた生徒が全員、校舎内に避難している。

 区立千歳台中学校は数年前から、ときどきどこかの不良たちが大人数で侵入して問題となあっていた。首謀者はどうやら、ここの空手部のOBの人を恐喝して返り討ちにあい、警察に連行されたやつらしい。つまり、完全な逆恨みだ。

 去年まではこの不良たちを生徒会長だった美咲が1人で片付けていた。(ときどき美奈たちも加わっていた。)


「美春」「美月」

 2人は顔を見合わせ、ニヤリと笑うと教室を飛び出した。


「今年はもうあの女はいない! 思いっきり暴れるぞ!」

「「「「「「「「オォーーーーーー!!!」」」」」」」」

 不良たちがガラスを割ろうと金属バットや鉄パイプを振り回した。その時、突然不良数人が吹っ飛んだ。


「「うちの学校で不法侵入とはいい度胸だ! だが、怪我したくなかったら、今すぐここから立ち去れ!!」」

 声の主は、美月と美春だった。不良たちは顔を見て驚いた。当然だった2人の顔は美咲にそっくりだからだ。しかし、不良たちは突っ込んできたため、2人は得意の空手と合気道で大怪我を負わせない程度で攻撃した。美咲ほどではないが、2人の空手と合気道の腕はかなりの物で、今まで美幸と美咲と美鈴以外には負けたことがない。

 そのため、不良たちの3分の2を倒した。残りの不良たちはバットや鉄パイプを捨て、ナイフを取り出した。それを見て2人の目付きが変わった、その時。

「そこまで! これ以上つづけるのなら、警察を呼ぶわよ!」

 現れたのは、“現”千歳台中学最強の生徒会会長だった。

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