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最強美少女と最強男子  作者: キシゲ イシン シヨウ
第2章
30/52

第18話 最強の4人VSファンクラブ 第5戦 (4) 

 ピーーーッ

「第3クォーターを開始します」


 赤ボールで始まった第3クォーター。7番が4番にボールを入れ、4番は5番にパスするが、由佳がカット。

「美奈ちゃん!」

 美奈にパスする。

「速攻だ! 5番を止めるのよ!」

 美琴にパスを出すと赤は思ったのだが、美奈は美琴を見ずに美咲にパスを出す。完全フリーだった美咲は走りながらボールを受けるとそのままドリブル、そしてフリースローラインで右手でボールを掴んでジャンプ。そしてリングにボールを叩き込む。


 ガシャン



 美咲はマイケル・ジョーダンのようなダンクを見せた。



「来たな」

「やっぱり彼女がエースだな」

「しかし、ホントよく跳んだね。雅樹より跳んでるんじゃないか?」

「な、何言ってるんだよ…オ、オレの方が跳ぶに決まってるだろ……」

「何焦ってんだ?」



「すっげー!!」

「なんだよ今のダンク!?」

「ジョーダンみたいじゃねえか!」

 ギャラリーは大騒ぎ。



「嘘……」

「もう無理よ……」

「あんなの女子高生じゃないわよ……」

 今のダンクで完全に戦意喪失の赤。



 ファンクラブの会員たちは落胆している。

「バスケでも勝てないなんて……」

「それに、これで0勝5敗で私たちの負け……」

「残りのハンドボールとサッカーとテニスと柔道を行う意味がなくなってしまうなんて……」



 そのあとも赤は青の攻撃を止めることができず、点差は100点以上となった。


 結局、第3クォーターまでで打ち切りとなり、青167−35赤というスコアで美咲たちの勝ちとなった。



 美咲たちはファンクラブ代表のいるところへ足を進める。美咲たちに気づいたファンクラブ代表の滝沢たきざわあかねも歩み出す。今まで通りの間合いまで近づくと双方とも足を止める。

「これで私たちは9戦中5勝したので私たちの勝ちで構いませんね」

「はい……」

「では、この件はこれっきりにしてください」

「私たちも暇ではありませんので」

「よろしいですか?」

 ここはなんとしても食らいつきたいところだが、ここで何を言っても負け惜しみにしかならなので滝沢には引き下がるしかなかった。

「わかりました。お忙しい中ご迷惑をおかけしました………」



 滝沢のその言葉を聞いた美咲たちはその場を後にする。


 このとき、密かに美咲たちのファンクラブができていた。だが、このことを美咲たちが知るのはもう少し先のことだった。

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