第15話 最強の4人VSファンクラブ 第5戦 (1)
更衣室に戻って水着からTシャツとクォーターパンツに着替えると、第一体育館へ向かう。途中で助っ人候補である同じクラスの女子バスケ部の小川麻衣と桧山澪と村上由佳と合流して体育館へ。
体育館に着くとファンクラブ代表が近づいてきた。
「バスケの開始時間は30分後です」
「大分時間が空きますね」
「あなたがたは先程水泳で体力を消耗なさっていると思いまして、充分な休息を取っていただきたいと思います。万全の状態で勝負をしたいので」
「わかりました。こちらは構いません」
「それでは30分後」
美咲たちは10分休憩をする。
「休憩が終わったら、3人のうち誰に助っ人とし出てもらうか、テストするね」
「「「テスト?」」」
「そう。私たち4人はね、チームスポーツは小学生の時からずっとチームを組んできたの。その中でもバスケが一番長くて、レベルも高いみたいなの」
「それで私たちと同じチームになった子はみんなパスをうけるだけで必死なの。パスのタイミングが難しいの」
美咲たちのパスは相手の隙に針の穴を通すようなパスのため、初めての人は非常に難しい。そのため、パスの練習が一番多い。しかし、その分パスの腕が上がり、レベルも上がる。
「それじゃあ、テストするよ」
テストの方法はハーフコートでの3on3。始まると、そのタイミングに驚き固まってしまう3人。5分間行なった結果、助っ人は由佳に決まった。
「由佳! 頑張ってね!」
「ファイト!」
「うん!」
「それじゃあ、よろしくね!」
10分間をフリーで練習をして残り5分になるとDFの動きを確認した。
「時間になりましたので、ゲームを始めたいと思います!」