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最強美少女と最強男子  作者: キシゲ イシン シヨウ
第2章
24/52

第12話 最強の4人VSファンクラブ 第3戦 (2)

 10分後――――――――――――



「それではこのクジを引いてください。同じ数字の人と勝負します」


 クジの結果、美咲が4、美奈が1、美琴が3、美帆が2。ファンクラブ側は4人とも女子野球の選手で日本代表にも選ばれている。クジの結果は1から順に麻生あそう馬原ばはら千葉ちば伊達だてとなった。


 麻生は身長174cmの右投げ右打ち、馬原は身長168cmの右投げ左打ち、千葉は身長164cmの右投げ両打ち、伊達は身長170cmの左投げ左打ち。


 対戦相手を確認すると、じゃんけんをして先攻の順を決め、美咲たちが先攻に決まった。


「それでは1から順に始めます!」

 美奈はバットを持って右バッターボックスに入り、麻生はグラブを持ってマウンドへ登る。審判は野球部キャプテンが務める。

「プレーボール!」

 麻生は両手を大きく振りかぶる。どうやらワインドアップで投げるようだ。リラックスした状態で投げた。球種はストレートだ。

 美奈はまるでバッティングセンターで打つかのようにバットを振る。


 カキーン ガチャン


 ボールはバットにジャストミートして打球はレフトのフェンス上部に直撃。その飛距離は十分ホームランの飛距離だ。

「(えっ!?)」

 麻生は打たれるとは思ってもいなかった。麻生の投げた球の球速は147km/hで女子高校生に投げるたまにしては十分速く、Aの自己最速だった。

 麻生は気を取り直し次に決め球のスライダーを投げるも、今度はライトのフェンスに直撃してまたホームラン。

 そのあとも麻生は果敢に投げるも簡単にホームランされ、完敗。



 攻守交代して美奈がマウンド、麻生がバッターボックス。

 美奈もワインドアップでストレートを投げた。麻生はスイングするも空振りでゲーム終了。

 球速が147km/hだった。






「嘘……麻生さん負けるなんて………」

「ま、まだよ。あとの3人が勝てばいいのよ!」





 2番目の美帆VS馬原。


 馬原はノーワインドアップで投げる。


 しかし、


 カキーン ガチャン


 打球は美奈と同じで全てフェンス直撃のホームラン。

 攻守を交代して美帆が148km/hのストレートを投げる。馬原も当てることができず、敗北。



 3番目の美琴VS千葉でも全く同じで147km/hのストレートを千葉が空振り、千葉の敗北。


 そして、ラストの美咲VS伊達。

 美咲は左バッターボックスに入り、伊達が投げた球全てを流し打ちのホームランにした。

 攻守交代で美咲は左投げ用のグラブをしてマウンドへ。


「(打ってやるわ! 私は打撃も得意なのよ!)」

 伊達はバッターボックスに入ると一気に集中する。

「(球種はおそらくストレート)」

 球種を絞り込んで美咲が投げるのを待つ。


 一方、美咲は―――。

「(彼女はストレートだと思っているだろうから、ここは“アレ”にしよう!)」

 美咲は伊達の裏をかいてストレート以外の球種を投げることにした。


 美咲がワインドアップから思いっきり投げた。伊達はストレートだと思い、スイングする。「捕らえた!」と、伊達が思ったときだった。ボールの軌道はストレートと同じだったが、ホームベースから1mほど手前でボールが落ち出した。

「(変化球!?)」

 そのため、ボールはバットに掠ることなくミットに収まり、伊達は空振り。美咲はストレートではなく、フォークを投げたのだった。


 これで伊達の敗北が決まり、4勝0敗で美咲たちの勝ちとなった。


 

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