第7話 最強の4人VSファンクラブ 第2戦 (1)
ファンクラブの生徒たちは沈んでいた。
「まさか、あなたたちが負けるだなんて……」
「我が校の女子バレー部員がバレーボールで素人相手負けるだなんて……」
「「「「「「すいません………」」」」」」
「バレーボールは負けてしまいましたか………」
「仕方ないわ。彼女たちのバレーボールのレベルが高過ぎたから」
ファンクラブ会長の高嶋愛花と副会長の下川陽菜は戦況を冷静に判断していた。今回の騒動(9番勝負)はファンクラブ会員の7割の希望により高嶋と下川は許可を出したのだが、今の2人は微妙な表情をしている。
「でも、まだ勝負は始まったばかりよ」
「確かにそうですが、私には他の種目も彼女たちに勝てるとは思えないのですが」
「流石に全て負けるなんてことはないでしょ。こちらは全種目ともその種目の部活に所属している生徒なんだから」
「だといいのですが……。ところで、なぜ彼女たちと勝負するのでしょうか? 陽菜はご存知ですか?」
「よくわかんないけど、嫉妬じゃないの?」
今回の騒動の原因をよく知らなかいトップの2人。そもそもこのファンクラブは“青城の四天王”のファンクラブではなく、イケメンを鑑賞するクラブだったのだ。それがいつの間にか“四天王ファンクラブ”になってしまった。そのため2人はあまり関わらなくなり、ファンクラブの活動が曖昧になってしまい、このようなことになったのだ。
「私、会長を他の方に譲ってファンクラブを辞めようと考えているのですが」
「いいんじゃないの? 愛花の自由だし。そうしたら私も辞めるし」
ファンクラブの会員は会長と副会長がまさかこんな話をしているとは知る由もなかった。
「切り替えて、次のバドミントンは勝つわよ!」
「10分後、試合開始だからね!」
「「わかった」」
「「わかりました」」
「女子バドミントン部のプライドにかけても負けられないわ!」
女子バドミントン部の4人は気合十分でアップを始めた。
バドミントンはシングルスで4人同時に行う。そのため美咲たちもすぐに軽くアップを始める。しかし、そのアップがとても軽くには見えないレベルだった。
「ねえ、美奈」
パンッ パンッ パンッ
「何、美咲?」
パンッ パンッ パンッ
「明日、体育あったよね」
パンッ パンッ パンッ
「たしかあったよ」
パンッ パンッ パンッ
「陸上だよね」
パンッ パンッ パンッ
「そうそう、ハードルだっけ?」
パンッ パンッ パンッ
「違うわよ、美奈。走り幅跳びよ」
パンッ パンッ パンッ
「そうだっけ?」
パンッ パンッ パンッ
「幅跳びといえばやっぱり美咲と美琴よね」
パンッ パンッ パンッ
「そうそう」
美咲は美奈に向かってシャトルを打ち、美奈は美帆に向かって打ち、美帆は美琴に向かって打ち、美琴は美咲に向かって打つやり方で高速ラリーする4人。しかもシャトル2つ使っている。この動きにギャラリーは思わず口を開け、呆然と見ている。
(((な、何なんだ、この4人!?)))
「10分経ったので試合を始めます。それぞれコートに入って下さい!」
第2戦が始まった。