第5話 最強の4人VSファンクラブ 第1戦 (3)
あと6点取られたら負け。バレー部レギュラーとベンチ入りメンバーを揃えたチームが1年部員と素人相手に1点も取れずに負けるなんてことになったら、バレー部の恥。
このプレッシャーがファンクラブチームに重く伸し掛る。そのせいで遥のまた強烈なジャンプサーブを正確にレシーブできず、先程と同じように美咲たちにチャンスボールを与えてしまう。
美咲がレシーブして真帆が右にトス、それを美帆が打つ。と、見せ掛けてスルーし、いつの間にか右に移動していた美琴が再びバックアタックで右コーナーへ。 意表を突かれたファンクラブチームは反応できず。
20−0
『あと5点とられたら、“負け”』
その現実が重く伸し掛る。
遥のジャンプサーブは打つ回数を増すごとに速く鋭く強烈になっていく。そのため、相手は当てるので精一杯になってきている。そのおかげでまたチャンスボールで返ってくる。美奈がレシーブして真帆が再び高いトス、そしてハイジャンプした美咲のバックアタック。相手は触れるどころか、反応することさえできないほど速く強烈だった。たまたまギャラリーの1人が体育準備室からスピードガンを持ってきていて全員のスパイクの速度を計っていた。
サーブはAが95km/h、遥が90〜106km/h。
スパイクがAが140km/h、Bが136km/h、Cが137km/h、Dが128km/h、Eが120km/h、F126km/hで遥が140km/h、真帆が120km/h、美帆が140km/h、美琴が140km/h、美奈が140km/h、そして美咲が156km/h。
美咲のスパイクの速さは一般男子選手並みの速度だ。さらに美咲の最高到達点は340cmと異常な高さだった。
「「「は、速っ!!」」」
ギャラリーは美咲のスパイクの速さに大騒ぎ。その速度はファンクラブ側の耳にも入った。
「ひゃ、156km/h!! そ、そんなに速いの………」
「い、いくら何でも速すぎますわ……」
その後も遥のサーブで陣形を崩し、美咲と美琴のバックアタックで決める攻撃で4点取り、いよいよマッチポイント。
「ま、まずいわ! 次、取られたら負けだわ!」
「何としても1点は取らないと女子バレー部の名が泣いてしまうわ」
「女子バレー部のプライドに掛けても0点ゲームにはさせないわ!」
遥のジャンプサーブをEがしっかりレシーブ。レシーブしたボールをDがトス、そしてAが思いっきり右手を振り下ろしてバックアタックを放つ。美奈と美帆がブロックするが、しきれず美琴がレシーブ真帆が高いトス。美咲たちを除く体育館にいた生徒全員が美咲のバックアタックが来ると予想した。
予想通り美咲が飛んでいて、ボールのところで右腕を振り下ろした。