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オキナグサの恋  作者: 嶋恭作ニ
第一話 赤い糸を操る女
2/12

vol.2 赤い糸の伝説


穂乃佳さんは続けた。


「あなたにとっての王子様がどういう人かって言うとね、あなたのそのパーソナリティを心底好きな人って事よ。音楽のオーケストラや弦楽四重奏で言えばバイオリンがいくら上手でもビオラやチェロやコントラバスが無くては全体の音楽はただの独奏になってしまうでしょ。ポピュラー音楽でもベースやドラムが無いと薄っぺらになってしまうわよね。私も音楽が好きでクラシックもポピュラーも聴きに行くけど、第一バイオリンやリードギターよりもついそっち(ビオラとかチェロとかベースとか)に神経が行っちゃうのよね。そういう人が王子様候補よ」


「そういう人をどうやって見分けるんですか?」


「そういう人はあなたの事をよく見てるし、理解してくれるからなんとなくわかるわよ」


穂乃佳さんは続けた。


「そしてあなたには特殊な能力があるのよ。スピルチュアル的な恋愛能力よ。赤い糸を操る事が出来るのよね。

良く '赤い糸で結ばれる' って言うでしょ、その赤い糸の事よ。実際に糸が有る訳じゃ無いんだけど、恋愛ってあのイメージなのよ。

つまり自分から赤い糸を好きな相手に放って、上手く命中すれば恋愛が成立、つまり両思いになるの。

でもその赤い糸を操るにはいくつかの方法やルールがあるのでそれを知らないと発射した事もわからないし、幸せにもなれないかもしれないの。もしこの能力の使い方が怖くて知りたく無ければここで辞めるわ。どうする?」


「もし知らないまま人生過ごしたらどうなりますか?」


「平凡な人生で終わるだけよ。恋愛するかも知れないし、結婚も出来るかも知れないし。但し相手が本当の王子様かどうかはわからないかもしれない。赤い糸を操っている事が出来たら本当の愛を感じることが出来るのよ。但し全てを知ってしまう怖さもあるけどね。選ぶのはあなた自身よ」


麻央はしばらく考えた。それが数秒だったのか数分だったのかわからなかったが決心した。


「お願いします、教えて下さい」


穂乃佳さんは操作マニュアルで説明する様に次のことを教えてくれた。 

1)自分自身が本当に好きだと思わないと赤い糸は発射されない。発射スイッチは無く本当に好きだと思う事によって自動的に発射される。

2)相手に赤い糸が刺さるかどうかは相手次第で刺さらなかったら恋は不成立、刺さったら成立。

3)恋愛が成立した後で何か不都合が生じた時は自分で赤い糸を切る事によって別れられる。相手は赤い糸を切る事が出来ない。

4)恋が不成立な場合を除いて人生で3回発射する事ができる。つまり2回は振る事が出来る。でも3回振ったら赤い糸操作能力は消える。


「能力が消えたらどうなるんですか?」


「普通の平凡な人間になるだけよ。本当の恋は出来なくなるかもね」


と穂乃佳さんは言い残し席を立って消えた。


'あー!?穂乃佳さーん?'と呼び止めたところで麻央は目が覚めた。

'なんてリアルな夢だったの?


そうだ,それで思い出した。香織にカウンセラーさんの予約取れたかどうか聞かなくちゃ'

と思い、その日の午後彼女に電話した。


「ごめん麻央、例のスピリチュアルカウンセラーなんだけど、突然ヨーロッパに行ってしまい連絡が取れないの。いつ帰ってくるかわからないけど連絡ついたら教えるね」


「ねえ香織、そのカウンセラーさんの名前なんて言うの?」


「藤原穂乃佳って言うんだけど、無名だから調べても出てこないよ」


「えー!!!!!!」


-続く-





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