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オキナグサの恋  作者: 嶋恭作ニ
第一話 赤い糸を操る女
11/14

vol.11 デート?

SL旅行の後、2人の仲は益々縮まった。もちろん付き合い出したという程では無いが、M社出張は完全に解決するまで2人で行って、その後反省会と称して必ず池袋で飲んだ。

M社のトラブルは数週間で解決して同行出張は無くなったが、それぞれが出張(外回り)する時もよく池袋で報告会と称して2人で飲んだ。

ある報告会の時、麻央は酔いに任せて宮崎に聞いた。


「今日は報告会であってデートじゃないですよね?」


「当たり前だ」


「じゃあ『みーさん』って呼んじゃいけないんだ。あれ以来『みーさん』って呼んでないな、部長」


「うーん、2人だけの報告会の時は『みーさん』にしよう」


「何勝手な事言ってんですか!デートって認めてよ『みーさん』、認めないとキスもお預けよ!」


実は2人は飲んだ後、人気の少ない公園に行きキスをするのが報告会の仕上げになっていた。麻央は

'キスだけだったらセーフよね'

と屁理屈で自分を納得させていた。


でも一方で流石にこのままだとまずいと思い始めていた。

宮崎と飲みながら話するのは仕事だけで無く、プライベートとしても非常に参考になったが

'許されるならこのままこの微妙な関係を続けたいが、会社とかに知れたら2人ともどうなるんだろう?'とか、

'どうせこの人とは一緒になれないんだからどこかでケリをつけなきゃ'とか不安を感じていた。

赤い糸を自分から切れば良いんだけどその糸が見えない。智樹の時はハッキリ見えたし何故か切ろうと思ったら切れたのに。

そんな中途半端な付き合いは数ヶ月続いたが、とにかく赤い糸も見えないし何より宮崎と話をするのは楽しくてしょうがない。キスだけなら不倫じゃ無いと無理矢理言い聞かせて流れに身を任せていた。


そんな頃、香織に前々から頼んでおいたスピリチュアルカウンセラーの穂乃佳さんのカウンセリング予約が何故か急に取れた。


「麻央ちゃん、久しぶりね。元気そうで何よりだわ」


「えつ!?、初めましてなんですけど」


「何言ってるのよ、8年前にカウンセリングしたでしょ。覚えてないとは言わせないわよ」

と穂乃佳さんはニヤっと微笑んだ。


「あれは夢じゃなかったんですか!?」


「あの時も言ったけど、あなたは特殊なスピリチュアル能力を持っているの。私は急にヨーロッパに行く事になって忙しかったから,スピリチュアル的ないわゆるリモートでカウンセリングしたのよ。中々それが出来る相手はいないんだけど、あなたはそれが出来る数少ない人よ。その証拠にあなたの親友の香織ちゃんから伝言聞いたでしょ」


「今日もこれリモートなんですか?」


「今日もそういう面談よ。あなたの悩みはもう見えているから結論から言うね。赤い糸の切り方よね。最初のカウンセリングの時説明し忘れていたの。赤い糸を切るには恋愛が行くところまで行かないと切れないの。今はまだ気持ちが中途半端だから見えないの。本気で好きになって行く所まで行ければ糸も見えるし、切ろうと思えば切れるわ。だけど切るかどうかは自分で決めなさいよ。自分の人生は自分で決めなきゃね。じゃあ私は忙しいから行くわ」


と言って穂乃佳さんはあっという間に去って行った。

麻央は呆然としてその場を動く事が出来なかったが、しばらくして目が覚めた。


-続く-





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