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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

王位継承権第一位は働きたくないでゴザルの巻

作者: 適当男

朝覚醒中の頭が何でかこんなん思いついたんで忘れ無い内に仕事の合間に短編に纏めた。

あるある話の本編を書け?そうねぇ……

「嫌でゴザル、嫌でゴザル、母上、母上は僕を不幸にしたい程、嫌っているのですか!

何某か闇に葬りたい事情がおありでしたらそっとさり気なく胃が痛まない感じに伝えていただきたい!

父上との子が授からずフギー、とか何処かの橋の下で拾ったとか、使用人夫婦(始末済み)の子を自分の子とか偽ったとか」


「何を言い出すのですか!!!母はお前の幸せを願って」


「嘘だ!!!!!」


「本当に僕の幸せを願ってくれているなら、僕を王様になんてしようとするはずがない!!!」


「何て事を言うのですか!?王様に”なんて”などと!」


「父様の実勤務時間推定20時間、睡眠時間不明の国王と言う超ドブラック職に愛する我が子を就けたいと本気で思っているのですか!?」


「陛下は真面目に働かれておりますが、20時間は……」


「会食を兼ねた食事時間・政務後の子作りも労働と見做しています」


「この子は!?」


後になって思い返せば実に親不孝なムスッコであった。


だが待って欲しい。過労死が常にチラツいた前世持ちの転生者としてこれは仕方がないのではなかろうか。うん、仕方がない(断言



だから……



「おい、お前王になりたいんだろう?なりたいと言え!」


「な、急に何ですか兄上、兄上を差し置いて私が王になど……」


「成れる!お前が自分を信じられなくても兄はお前を信じている!兄より優れた弟は実在すると!お前がそうなのだと!!!」


「誰か!衛兵!!兄上が御乱心召された!!!」


「そうだ!乱心した俺なぞ捨て置き、お前が王に成れ!!そして俺は自由気儘なボウケンシャめいた旅人王になる!!!!!」


「旅人王って何ですか!?「それはだな……「あ、解説はイイです」何だと!?」


「どうせ兄上の事ですから好き勝手に生きたいとかそういうのでしょう?」


「くっ、こやつ……」


「兄上の分まで僕が部屋住みながらも自由に生きますので、兄上は国王の重責を頑張ってどうぞ」


「貴様ァー!!!」



「殿下、一時のお遊びとは言えどあのようなピンク髪の平民とは……」


「ベアトリス、遊びではない。」


ギロッ


ビクッ


「遊びではないぞ。余と彼女は真実の愛でだな……」


「目を開けたまま寝言をほざいておられます?」


「何と言う事を言い出すのだ!?貴様の様な王家を見縊る女など私に相応しく……」ギュッ


「アイテテテ……こらっ!いきなり人の耳を引っ張るなど……」


「こちら陛下と王妃殿下からの勅許状ですわ。殿下が婚約破棄からの王太子位の廃嫡を企む事があれば”いかなる”手段を用いてでも阻止する事が許されますわ」


「そう、”いかなる”手段を用いてでも……」


「ま、待て!話せば分かる!瞳からハイライトを消すでない!余は、余は……!!!」



少なくとも此処ではない、剣と魔法の異世界の小国の王に纏わる話は今は史書に残され、


周辺諸国・新大陸の作物を集めて自国に根付かせたとき、天才的な発想で産物を生み出し、革新的な政策・魔術の運用で国力を高めた時

「此れは余の功績ではない。偉大なる先人より伝えられし由緒正しき”NAISEI”である」


また、定期的に脱走する悪癖があり、阻まれた時に

「はなせー!!余は、余はこのナーロッパでSランクのボウケンシャとなり、チーレムを築くのだ!」


等々の迷言は今日に至るまで後世の学者の頭を悩ませている。

長編に仕立て上げる気もないので短編詐欺シリーズには入れていません。

正真正銘の短編です。

興が乗った人が居たら長編を二次創作してくれても……いいんじゃよ?

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