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学芸院凰雅の華麗なる日常  作者: 枕返し
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学芸院凰雅と新たな事件

今日も平和な昼休み。

学芸院凰雅、布津能丸、御用崎、ジェシーの4人はいつも通りに昼ご飯を食べていた。


「ところで、起毛田先輩の頼みって、具体的に何をするの?」

能丸の問いに凰雅はグッドモーニングエクササイズをしながら答える。

「そう言えばそのことについて昼休みに生徒会の会計と書記が来ると言っていたな。どんなやつかわからんから、来ているんだか来ていないんだかもさっぱりわからんが。」

「なんだって!?三築姉妹が?」

「知っているのか?御用崎。」

「知ってるも何もこの前お前らに生徒会のこと説明したの俺だからな。と言うか凰雅だって見たことあるだろ?噂の美人姉妹を。」

「言われてみればそんな事を聞いたことがあるような気もするな。」

「この学園の生徒で三築姉妹を知らないなんてモグリだぜ。」

「凰雅は自分の筋肉しか興味がないからね。」

「そんなことはないぞ。俺はちゃんと能丸の筋肉のこともよーく見ているぜ。今日は内転筋の調子が良さそうじゃないか。」

「なんでズボン越しでそんなことがわかるの?怖いんだけど。」

「ワタシは三築姉妹のこと知りまセーン。教えてくだサーイ。」

「よし、説明しよう。三築姉妹はあの三築財閥の双子のお嬢様、清楚で可憐、スタイル抜群の美人姉妹だ。モデル活動も行っていて、その名は学園の内外問わず有名だ。そして生徒会として今まで数々の不良と戦ってきた実力者でもある。そのファイトスタイルは流麗にして荘厳だと言われているが詳しいことはよくわかってないんだ。ただ美しいだけじゃなく、そういうミステリアスな魅力も持ち合わせてるってことだな。」

「おー、それは凄いデース。一度お目にかかりたいデスねー。」



その時、教室の入り口に二人の美女が舞い降りた。

「そんな風に言われると照れ臭ぇな、出づらくなるじゃねぇか。」

「えー、褒めてくれてるんだよー?素直にありがとうだよー。」

聞こえてきた声に教室の中にいた全員がその姿に見とれてしまう。

「!み、三築姉妹!」

「はぁい、そうでぇす。」


「お会いできて光栄です。まさか生徒会と接点を持てるとは。」

颯爽と美人姉妹に媚びを売る御用崎。

「あたし等はそんな上等なもんじゃねぇゼ。」

「ご謙遜を。あなたたちは全校男子の憧れの的!高嶺の花!な、能丸。」

「喋ると個性が強すぎてイメージ崩れたけどね。」

クラスの皆が浮足立っているのを見て、凰雅はついため息をついた。

「やれやれ、そんなことはどうでもいいから何の用だ?」

「そーだったー。私ぃ、忘れちゃったからー、お姉ちゃん説明よろしくー。」

「全く、本当は姉さんが頼まれたんじゃねぇのかよ。・・・でだ、キモオタ野郎から六大四天王三人衆とかいうわけわかんねぇ奴等がいるって話は聞いたか?」

「ああ。ヤバい奴等みたいなことは聞いた。」

「そうなんヨ。ふざけた名前してる割にはマジでヤベえ奴等だ。あいつらの動向は常に警戒していても尚足りないってくらいにヤバい。今回の件もマジでヤベえんだが私ら番長格が大っぴらに動いちまうと外交問題に発展しチまうからな、それで今回はおめえに白羽の矢が立ったっつーわけヨ。」

「やれやれ、ま、引き受けてしまった以上はやってやるが。で?俺に何をしろって言うんだ?」

「一言で言えば、ある極秘データを回収してほしいんヨ。正確にはデータの入っているフロッピーディスクをな。」

「そのデータっていうのはどういうものなんですか?」

「ある衛星兵器の設計図ヨ。それはグレートメガレーザービームキャノンガンっつーヤベぇモンを搭載しててヨ、衛星軌道上から地上を狙い撃ちできるっつー代物なんヨ。GPSを利用して誤差範囲を丸ごと焼き尽くすっつー大出力でターゲットを確実に消すってのが売りの新兵器なんヨ。更に個人が持つ通信端末の情報をもとに狙い撃ちすることもできるらしい。もしこんなもんが奴等の手に渡れば無線通信を利用するっつーこと自体が生殺与奪を奴らに握られチまうってことになる。そんなことになったらマジで世界情勢は土台から覆っちまうっつーシロモンよ。」

「よくわからんが大変そうだな。で、そのフロッピーとやらが誰かに盗まれでもしたのか?」

「それがよくわからねぇんだ。完全なセキュリティのかけられた保管庫から気が付いたらなくなっていたらしいんヨ。だが六大四天王三人衆の中でも、特にこのデータを狙ってる奴ってのははっきりとわかってんだ。」

「ほう、そいつはどんな奴なんだ。」

「ソイツの名は本八幡元哉もとやわた もとや。ヤベえ奴揃いの六大四天王三人衆の中でも、その弱さにおいては群を抜いているって噂のヤベー奴ヨ。」

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