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第八話 魔力って何?
バタバタバタバタ…
「なにごとだ!!……は?」
「どうしたの!!……え?」
「何事ですか!!……ほへ?」
この声は、お父さん、お母さん、メイドさんだ。
みんな空いた口が閉まってない…
いい反応ありがとうございます。
そういう俺も口が開きっぱなしだ…
うん、その反応でいいと思うよ…。
なにせ、俺の目の前では、部屋の壁に大きな穴が空いており、きれーな快晴の青空が見えている。
数秒後、俺を含めたみんながこのことを受け止めた。
「なにがあったのだ?!?」
お父さん、それ、俺が一番聞きたいよ…
「ルディー!あなた、魔法が使えるの?」
お母さん!何で分かるの!?
「なぜ分かるのですか?」
メイドさん、俺の心の声が聞こえるの!?
「えーっとね?魔法が使える人だけに分かる魔法痕があるのよ。魔法痕というのは、魔法を使った後に魔力の全てが魔法に使われていない時や、十分に魔力がまとまっていない時に魔力が流れ出ている痕なんだけど…それが見たことがない程多いのよ。流れ出ている量だけで何個か魔法が使えるくらいに……」
お母さん説明ありがとうございます。