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1時間ほど羊のようなモンスターを背負って歩き、街の入り口についた。

…が、街の門の前に大行列。

「うげー!すげー人だな。これ待たなきゃならんの?」

「えぇー! チカもう疲れちゃったよ。」

「でも、街に入る門は見える範囲ではここしかないし、並ばないと仕方ないな。」

「この門を越えれば街に入れる訳ですし、もう少し頑張りましょう。」

リュウイチとチカは上手くコントロールしないとややこしいな。

その点、ユカリは理性的に行動してくれるから助かる。

30分程並ぶと俺たちの番になった。

衛兵に「身分証を見せろ」と言われるが…俺たちは持っていない。

そういえば俺たちより前におじさんがこの街に向かったはずだな。

ここに居ないと言うことは中に入れたのか?

「少し前に身分証を持っていない男の人が来ませんでしたか。俺たちもその人と一緒で…」

「あー。そういや身分証持っていない奴が1人来たな。お前らも魔物に襲われたのか?」

「そうなんです…」

「だがおめーらマッドシープを狩ったみてーじゃねーか。」

「さすがに無一文では今晩泊まる宿にも困ってしまうので、比較的弱いモンスターを狩ったんです。」

「そりゃそうだな。ほんじゃ、検査水晶担当呼ぶぜ。おーいユージン!検査4人だ!」

しばらくすると別の衛兵がやってきた。

「今日は随分と検査する人が来るね。」

「さっきのボーズと同じパーティだったみたいだぜ。マッドシープ狩って遅くなったらしい。」

「フーン…」

ユージンと呼ばれた衛兵が俺たちを鋭い目で上から下まで見る。

「まぁ、検査をしに行こうか。着いてきて。」

少し居心地の悪さを感じながら、ユージンの後に着いて行く。

「ねぇリュウイチ、ユージンさんって人感じ悪いね。」

「そうだな。」

「2人とも静かに。」

いくら小声で話しているとは言え、もしも本人に聞こえたらややこしい事になる。

身分証を持ってない今は印象を良くしておかなければならない。

ジェイドに案内された部屋の中央の机の上には紫色の水晶が置かれていた。

「紫水晶は知ってるよね。さぁ、1人ずつ順番に水晶の上に手のひらを乗せていって」

「じゃあ俺から!」

リュウイチが真っ先に名乗りを上げて水晶に手を乗せる。

「うん、大丈夫だね。次どうぞ。」

「はーい。私がするー!」

チカも水晶に手を乗せて検査を完了させる。

「はい、次の人。」

「私がしますわ。」

ユカリも問題なく完了した。

「最後は君だね。」

「はい。」

俺も水晶の上に手を置いて検査をしていると、ユージンが俺に顔を近づけて小声で話しかけてきた。

『先にきた彼と君たちとは本当に知り合いかい?』

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