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「さて。非力なオッサンも居なくなったし、モンスターを狩ってお互いの動きを確認しようぜ。」

「さんせー!」

「そうだな。街が見えているし、そこまで強い魔物もいないだろうし。」

「大丈夫かしら…」

「お互いの力を知っておかないといざってときに困るだろ。ダメだったら街に逃げればいいしな。」

「モンスターを見つけたら俺が初めに気を引こう。それからリューイチとチカが攻撃を始めてくれ。ユカリは致命傷でなければ戦闘後に回復を頼む。もし、戦闘中に俺が致命傷を負った時は龍一がモンスターの気を引いて、その間にユカリが俺の回復を頼む。」

「「「わかった」」」

ティーンエイジャーたちは自然と年長者のタクミを中心にしてまとまり始めた。

簡単に戦闘時の手順を確認した後、全員で街の周りをしばらく歩き始めた。

しかし、30分程歩いてもモンスターどころか人ひとりとすれ違わないため、メンバー内で不満が出始める。

「なかなかモンスター出ないな。」

「せっかく神様に貰った魔法が使えると思ったのになぁ〜」

「モンスターと頻繁に会うのも怖いですし、少し平和ぐらいがちょうどいいと思いますよ。」

「もうしばらく歩いてもモンスターと出会わない時は街へ行こう。流石に飲み水も持たずに歩き回るのは危険だしな。」



更に10分程歩いたところで羊のようなモンスターと出会った。

「モンスターだ。皆、手順通り頼む。」

「「「了解」」」

打ち合わせ通り、タクミが先陣を切ってモンスターに接近する。

「こっちだ!モンスター!」

「メェェェェェ!!」

モンスターは大声を出してこちらを威嚇してくる。

タクミは盾を構え、モンスターの突撃に備える。

ちょうどその時、タクミの右側からリュウイチが飛び出してモンスターに斬りかかった。

しかし、それに気づいたモンスターは紙一重でリュウイチの剣を回避した。

リュウイチの剣は両手剣なので再び振り上げるには少し時間がいる。

その間にリュウイチがモンスターに攻撃されないように、モンスターの顔に盾を押し付ける。

再びモンスターの視線が自分に向いたと思ったら、背中側からチカが魔法を放つ。

「サンダー!!」

その掛け声とともにモンスターに雷の魔法が入ったが…

「イッテェ!」

俺は思わず盾を離してしまった。

チカの魔法はモンスターだけでなく、俺にも影響があったようだ。

ゲームのように味方には反応しないとか無いのだな。

「トドメだ!」

リュウイチが大きな掛け声とともに、気絶したモンスターの首に剣を差し込む。

モンスターは刺されてすぐ痙攣をしていたが、時間とともに動かなくなった。

モンスターが動かなくなったのを確認して、俺たちは緊張を解いた。

「倒せた…かな」

「ヤッタァ! 魔法はちゃんと使えたよ!」

「剣も切れ味抜群だぜ!スキルも使ってねーぜ」

「タクミさん、手は大丈夫ですか?」

「少し痺れているが大丈夫だ。」

「私も魔法の確認をしたいので、治しても良いでしょうか。」

「もちろん。お願いするよ。」

俺はユカリに手を出して治療を頼む。

「癒しを…」

ユカリが痺れている俺の手の上に手をかざしてそう言うと、手の周りがポカポカして痺れが取れた。

「どうでしょうか…?」

「痺れがすっかり取れたよ。ありがとう。」

「良かったですわ。」

ちゃんと効果があるかユカリは不安そうな顔をしていたが、俺が治ったと返答するとホッとした顔をしていた。

「連携確認できたしそろそろ街へ行こう。このモンスターも換金できるかもしれないし、俺とリュウイチで協力しながら街まで運ぼう。チカとユカリは道中の警戒を頼む。」

「げげ! でも仕方ないか。俺らこっちの金持ってないもんな。了解。」

モンスターの重さの推定は100kgぐらいか…戦闘よりもこっちの方が苦労しそうだな。

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