日替わりの受難
実に色んな奴がいた。
暑いのが得意な奴、寒いのが得意な奴。
濃いめの奴、薄めの奴。
時たま見かける真っ白な奴は、往々にして濃いめの奴に染められがちだった。
誰かの後ろに隠れてなかなか出てこない奴もいた。そいつが隠れないのは大体家の中だが、時々外でも隠れないような奴もいる……らしい。
賑やかな往来を抜け、家に帰ると、俺は掴まれ、小さな部屋に押し込まれた。そこにもやはり色んな奴がいた。ネットで捕縛されている奴もいた。
突然、俺たちを水の奔流が襲った。
心なしか小部屋がやけに揺れているような気がする。
突然の洪水が引いてゆくと、熱風が吹き付けてきた。暑い。いや、熱い。
次に訪れる苦難を思いながら、俺は軽やかなメロディを聞いた。
洗濯が終わった。
毛玉が出来るとヘコみます。