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シークエンス18:詰まるところ魔王が住んでりゃそこが魔王城な訳ですよっと

だんだん短くなっていますね。……頑張ります

◆ここは、どこ?

「早速ですが、道に迷いました〜」

 明るいアナウンス。声の発生源は聖。

「ちょ、さっきの回想は何っ!?」

「暗闇に舞い降りた凶運、『大学賭博黙示録 博徒アリカ』をよろしく」十月下旬。夕方頃から突発スタート! しません……かも? ちょっとやってみたくなった。

 取り敢えず現状。ロリ子は方向音痴なので道に迷いました。

「終わり?」終わりです。

 右を向いても左を向いても似たような景色が続いている。

「道案内がこれじゃあなぁ」

「いや、だってねっ? どっちを向いても同じなんだよっ?」

「そのための道案内だろう……結界の内部にゃ大して村もないんだな」

 一同、休み。


◆魔王城

「実は城って言うほど城じゃなかったりするんですよねつかどうみてもこれは団地ですって諦めて『魔王団地』に改名したらいかがですかどうせ魔王城って呼んでるのは人間だk…痛いっ!」

 テレスが殴られた。まぁ仕方ない。

 歴代の勇者が魔王城に来れない理由の一つに城のしょぼさがある。

 外観は埼玉にでもありそうな団地っぽい建物で、四角。所々剥げた塗装。ひび割れ等々。

「意地でもここを城と呼んでやる!」とは歴代魔王の言い分。

 立て直しゃいーじゃんという声もあるが、残念ながら貧乏なのだ。うぃはぶのっとめにぃまねー。

『実際、団地でも問題ありませんがね』

 お勤めの方々は皆住んでいるので、団地で何ら問題はない。

「やかましい。気分の問題だ気分の。人間の奴らは後から出てきたくせに立派な『城』を造りやがって……!」

 要は頭の居住地が城なので、極端な話丈夫ならダンボールでもいいのだ。ダンボール城ってそれなんてホームレス?

「まーまー。ここを城と呼ぶのにも抵抗はなくなったわけですしー、城についてはどうでもいいじゃありませんかー」これはアリス。なぬ、わからない? テレスの妹だよ。

「よかぁない。何でこんな時に物を創る魔法は無いんだ! 作れ!」

 映像を映す魔法はあるがモノを創る魔法は基本的にない。せいぜい加工が精一杯。

 無から有って超難しいんだっぜ。

「無茶言わないでくださいー。と、それよりいくない話と吐き捨てるほどどうでもいい話と割といい話がありますがー、どれから聞きたいですかー?」

「是非とも吐き捨てるほど――」

『いい話しから聞きましょう。やる気を上げるのです』

「オレはどっちかっていうと悪い方を聞いて『うへぇいやだもう今日は仕事しないよさいなら』ってしたいなだって仕事勤務ったって城にいるだけだしさ」

「却下だダアホ共。吾は魔王だぞーぅ」

『朗報聞いての魔王でしょう』

「わりいんから聞いて高笑いするんが魔王でしょーう」

 ………。

「表出ろやてめぇらぁ! 上下関係をはっきりさせてやるぜ!」

 額に漫画に出てきそうな青筋たてている。

「上等だ魔王さんよオレってば本気出すから覚悟しやがってくださいよ!」

 半笑いで怒鳴りながら息継ぎ区切りなし。苦しくない?

 そして同時に言い放つ。

「「鍵閉めるから!」」わっふー。

『……、やれやれ』

「じゃあ上下関係から魔王さんのリクエストの話からでー(みなさんどっこいな気がするけどー)」

「ふふん、どぅーだテレス、吾の方が偉い!」内心どっこいだと思われてるけどな。

「あーはいはいエロいエロいエロエロエロ」

「誰がエロだ! セクハラするぞ!」

「すんなっつか誰にっすかセクハラと言えばこの前ジョニーがセクハラで八つ裂きにされてたっすよ」

「ジョニーってアレか? ロリコン疑惑のあった」

 全く本編とは関わり合いのないところで、ロリ子に付きまとってぶちのめされた奴だ。

「しかも男にっすよ」

「ロリコンからホモに格上げか……」

「話してもいいですかー?」ジト目。

 暴走機関車よろしく脱線しまくる二人を黙らせてからA4くらいの紙に目を落とす。

「吐き捨てるほどどうでもいい話し。作者近況ー」

「うわ、マジでどうでもいい」

「冗談ですー。堅物氏の給料未払いが三カ月を更ー新ー。おめでとーございまーす」わーい。

「うわ、マジでどうでもいい」

『……テメェこらクソ魔王。後で団地裏に面貸せや』

「もう一つー」華麗にスルー。

「大臣を中心に魔王に次ぐ第二勢力が発足中ー」

「うわ、マジでどうでもいい」

『いやいや、良くないですよ』

「いやだって、吾が本気出せばあたかもミミズの腕を捻るが如く」

「それはどうやっても不可能っすよね」

『腕ないですもんね』

 因みに魔王はアホだが莫迦ではない。

 腕の方も確か。実は強い。

「では次ー。朗報ー。“鑑手”ちゃんは方向音痴なので砂漠で迷子サバイバルー。しばらく勇者一行はたどり着けませーん」現在地、謎。

「くっく。じゃあしばらく遊べるな」

『仕事しろよ』無視。

「次ー。いくない話ー。ジョニーさんですがー、『魔王……テレス……萌。ハァハァ』だ、そうですー」

「「ギャァァアアアァァア!」」絶叫。

「もう、ロリでショタでホモで最強ですねー」

「誰かジョニーを討ってこい!」

「魔王さんが行けば良いじゃないですかだってミミズの腕を捻捻るが如く一掃できるんでしょうつか正直な話自分の尻のが大事何で拒否しますっ!」

「嫌だっ! つかミミズに腕なんか存在しねーよ!」

 で、

「「行け堅物野郎!」」

『嫌です』あっさり拒否。

 こっそり他部下にジョニー討伐令を出すテレス。

「では最後ですー。勇者じゃない誰かがこの城に侵入した模様ー。大臣棟ですけどねー」大臣棟とかもう本気で団地だろここ。

「ほう、人間か?」今更魔王っぽく頑張っても無駄だよ。

「やかましい」

「誰に向かって言ってるんですか?」地の文じゃない?

「でも大臣棟か。ほっとこう。うん、めんどいし」

 魔王より魔王らしい大臣だそうだ。


◆大臣棟

『だーらよぅ、実力が見れなかったのはオレのせいと違うし。アイツ等ぁが本調子じゃなかったのが悪い』

 責任転換をしているのはハイテンション。

『莫迦だなぁ。どの辺が莫迦かと言うと全体なんだが、具体的にどこと聞かれたら人一人背負った人間が本気を出せると思った頭ら辺だな』

 辛辣な言葉を吐くのはローテンション。

 実は二人(?)にはロバートとブラウンという理由の分からん名前があるのだ。どうでもいいが。

 因みにロバートがハイでブラウンがローだ。名称が決まってもしょうがないが。

 二人(?)は大臣直属の部下である。今はお使いの帰り、即ち勇者しげるたちのスペックの報告に行くところなのだ。

『さてと』

 曲がり角で、止まる。

『そこの奴、出ぇてこぉい!』

 抜剣。躍り出る。

『ってあれ?』何もない。

『「炎、射れ」。上だ』

 灯されていた炎が揺れ、膨張すると飛び出す。

「ちっ『我が剣に守りの加護』!」

 質量のないはずの炎が弾かれた。

『やるじゃねえか』

『気の抜きすぎだろ?』

「………」

 地に降りた人間はアルドレム。誰かって? アリネの親父だよ。

 単身で乗り込めるなら勇者要らなくね? ってな感じだが、その辺はまあどうでもいい。

「ち、イヤに強いリザードマンだな」

『「氷柱、貫け」お褒めにあずかり光栄だな』

『恐悦至極でございまぁっす!』

 氷柱状の円錐が飛び、穿つ。

 サーベルが振り回される。退路を無くす。

 防戦一方で同時相手のアルドは徐々に圧されてきた。

『「刃、裂け」』

 魔法の刃が唸りを上げ

『イィヤッホォウ!』

 デタラメながらも刃筋のしっかりとした斬撃が迫る。

 数合の打ち合いの末、遂に武器が折れた。

 べぎょんという金属特有の音がする。

『終わりだッゼ!』

「……まだだ『我が腕に鋼の意志を』!」

 腕で刃を受け止め、弾く。

 まさか受けられるとは思っていなかったロバートは態勢を崩されてよろける。

「死ね!」

『マジかよ!』

 渾身の一撃がロバートの頭をかち割らんと腕が迫る。

『やれやれ

「鎖、捕れ」』

 しかし、アルドの腕が頭を砕く事はなかった。

 四方八方から伸びた鎖状の物質が手足に絡み付く。

「くっ」

『……で、誰だあんた?』

 ブラウンがダルそうにいう。爬虫類なので表情からは分かりにくいが。

「殺せ」

『潔いなぁ。好きだぜ、そゆの』

 ロバートが、やっぱり分かりにくいがニヤニヤする。

 よくみると爬虫類ってみんなにやけた面してない? どうでもいいかそうですね。

『よっしゃ、死ねや』

 ロバートがサーベルを振り降ろそうとした瞬間

「まあ待て」

 制止の声がかかった。

 何かに殴られたように大きくアルドの頭が揺れる。体から力が抜けた。

『……大臣さま。わざわざ出向くようなことでも?』

「ああ、そこの男は勇者を喚起した者だ」

『それで?』

「それなりの手間をかけさせられているのだ。反逆者を呼んだのだからな」

『つまり?』

「勇者がいるのに自ら来たのだから、歓迎がいるだろう? この男も、無論勇者共にもな」

『……成る程』

 大臣は気絶したアルドを引きずっていった。


(……相変わらず性格悪いな)

(百年じゃかわんねぇよ、無駄に権力も在りやがるしな。最悪だぜ)

 目配せで会話。声に出さないのはどこで何が聞いているか分からないから。

(ま、オレには何をすんのかわっかんねーけどな)

(嘘を言うな……まあ大臣あいつのやることにロクなことはないけどな)

(ちげぇねぇ。でも気楽でいいっしょ)

(そうか?)

(………)

 沈黙。

「部屋戻って寝るか」

「暇だしな」

 城内に部屋があるとか。

 いいじゃん、団地で、もう。


◆何処だろう?

 晶と茂はごそごそしていた。

「何してるのさ〜?」

 作業していた手を止める。

「そりゃ」

「なあ?」

 ちょっと考えてから、一言。

「「男のロマン?」」

「……え〜」

 聖の目にはそれはミサイルしか見えなかったとかどうとか。

「たまにはこっちから仕掛けるのもいいかなあ、ってな」

「ついノリでやってしまったが、なかなかの出来だ」

「あ、晶。これあとさ……」

「ほう……」ひそひそ。

「混ぜてよ〜」

「向こうでロリ子と遊んでなさい」

 追い返された。男のロマンはどうやら女性はないがしろにするっぽい。

「ロリ子ちゃん。私と二人ババ抜きしよう」

「せめて『遊●王』にしようよっ」

 茂のお下がりです。

 というか二人ババ抜きって一回何もせずに終わった記憶があるなぁ。

「このゲーム、生贄とか生々しいよね」

「それと絵柄もたまにねっ。パ●サ●トとかねっ」

 変な文化がもたらされたようだ。

仮住まいからの脱却。まあ執筆速度が上がるかと言われれば否なわけですが。

だらだら書くのもあれですし、そろそろなんとかしましょうか(どうしよう)。

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