異母妹のオーナラが戻ってきた
私の名前はへーデル·クサイ。このオットドッコイ帝国の国王だ。
先年、父が退位した後を継いで即位した。私には美しく優秀名王妃スットコがいる。私の治世はまずまず平和に進んでいた。
隣国の第二王子のクサヤ·ヒモノに嫁いでいたオーナラが離縁されて戻ってきた。それだけならまだしも不貞行為をしたというのだ。だが、オーナラは自分は不貞行為などしていない。第二王子の愛人に虐げられていて、それでも耐えていたのに不貞行為をしたと冤罪をかけられたと主張するのだ。オーナラを溺愛している前国王は腹を立て戦争も辞さないという構えだ。頭の痛いことだ。私は王妃のスットコに相談した。
「戦争は避けねばなりません」
「だが、オーナラが無実なら…」
「肝心なのはそこではありません。我が国が戦争をしてもわが国の国力では勝てないということです」
「オーナラが冤罪だとしても隣国に膝を屈しろというのか?」
「今は国力を蓄えることです。そして、隣国に密偵を放ち真偽を確かめるのです」
「だが…その間、どうすれば…」
「とりあえず隣国には使者を送りましょう。すべては外交にかかっています」
私たちは外務大臣のタクアン·コンコを隣国に送り出すことにした。




