表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/70

zombie apocalypse (ゾンビアポカリプス)

 空から割れんばかりの凄まじい雷鳴が轟くと同時に、ここホワイトシティに、黒い血の雹が猛烈に、そして激しく地上へと降り注いだ。


「な……なんてことを……」


 オーゼムは窓際まで駆け寄ると、外を見つめて悔しがった。


 その時、グシャ、グシャ、グシャという肉が大きく弾ける音が、ノブレス・オブリージュ美術館の周辺から聞こえてきた。館外からモートが座っている椅子のところまで、獣のようなうめき声が大勢木霊してくる。高級な服を着こなした貴族たちや、アンリーたちは悲鳴を上げ、サロンの奥へと一斉に逃げ出した。


 それとは逆に、ヘレンとアリスは窓際まで駆けてきた。だが、


「な?! ……これ……は、何? ひどい! 館外がまるで地獄のようよ……」

「う! き……気分が……私、とても悪くなりました……」


 そう二人共こぼすと、ヘレンは館外のあまりにもショッキングな現象に真っ青な顔で、その場で大きな悲鳴を上げ。アリスに至っては、血の気が引いてそのまま卒倒した。一時間前までは年中大雪ととてつもない寒さのせいで、辟易もしているが、そのことにも誇りを持っていたはずの街の人々が。それらが、身体中の肉片を弾かせては、その後、真っ赤な血だるまになったゾンビへと化していった。


「はん!! わかりましたよ! これは、レメゲトンを使用しておきた黙示録でしょう! さしずめゾンビアポカリプスとでもいいましょうか! ですが、こちらには、モートくんがいます! では、モートくん。私には、もう一つ勝算もあります! なので、これから、聖痕のある少女のはずの二人を、できるだけ早く探して助けだしてください! その人たちの名前は、フィラデルフィアとラオディキアのはずです! これは私にとっても最上の賭けの時間ですね!!」


 そこまでいうと、オーゼムは勝ち誇った顔から、モートに向かってウインクした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ