表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/70

blood (出血)

 しばらく狩りこむと、死骸の塊がバラバラになった。


 空から降る真っ赤な血で汚れた道路にネズミや虫の死骸が霧散すると、そのまま動かなくなってきた。


「ふう……」

 モートは額の汗を拭った。

「もう、大丈夫よね……。助かったわ。ありがとう」

 立ち並ぶ自動車の天辺にいるペルガモは可愛らしくお辞儀をして礼を言ってきた。

 

「もしかして、君の家は教会なのかい?」

「え? 違うわ」

「そうか……」

 

 モートは考えた。

 どうやら、守らなければならないのは、この少女たちなのだ。そして、ここウエストタウンで頻繁に事件が起きたのは、ただ単に数名の少女が住んでいただけだったのだのだろう。


 何から?

 そして、どうして?


 少女を守らなければならないのかは、モートには皆目わからなかった。

 

「さあ、君の家まで送るよ」

「ありがとう……カッコよくて怖いお兄さん」


 空から降る赤い水滴はいつの間にかピタリと止んでいた。

 代わりにシンシンと真っ白な雪が地面に舞い降り積もっていく。

 街の人々は次第に空を見上げ。

 誰もが安堵の白い長い息を吐き始めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ