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mansion (屋敷)
「ジョン……あの人は、なんだか棺桶を見ているような雰囲気がしてたわ……もう、この世にはいない。いや、死者とも違う別の存在で……なんていうか……」
「……」
だが……。
離れた場所からガシャンと複数の窓が割れる大きな音がした。
「ヘレン。少しここで待っててくれ行ってくる」
モートが割れた窓の場所へと走っていった。
ヘレンはまた辛抱強く通路で待った。
破壊の音や、グシャッという何かが潰れる音。窓が更に割れる音などが、しばらく鳴り響いた。
だが、奥の方から一体の何かがこちらに近づいてきた。
それは全身灰色のゾンビだった。
煤ぼけていて、まるで暖炉のようなところから這い出てきたかのような姿だった。
こちらにゆっくりと歩いてくる。
ヘレンは怖くなって逃げの態勢になった。
「ごめん……ヘレン」
灰色のゾンビの首が、銀の大鎌の斬撃でブチンっと勢いよくあらぬ方向へ飛んだ。
「一体……逃してしまったんだ……」
「こっちは大丈夫よ。それよりモート。そっちにジョンたちは居たの?」
「いや、いない」
「そう……」
ヘレンは肌寒くなって肩を摩った。モートと二人で出入り口の玄関を探し、数十分後には、モートのお蔭でヘレンはこの屋敷から無事に出ることができた。




