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第二部 ***

主要な登場人物紹介


モート・A・クリストファー 


聖パッセンジャー・ビジョン大学の大学生。年齢不詳でノブレス・オブリージュ美術館の一枚の絵画から産まれた死神。プシキコイとサルキコイという半分霊体で、肉体も持ち合わす。魂の色を見分けられ罪人を狩る。また、物質も通り抜けられる。女性と子供はヘレンとの約束で狩れない。


ヘレン・A・クリストファー 


ノブレス・オブリージュ美術館のオーナー。モートの良き理解者でモートが一枚の絵画から産まれた時に最初に出会った人物。モートを大学へと通わせている。


アリス・ムーア      


モートのフィアンセで、聖パッセンジャー・ビジョン大学の大学生。病弱な家系の貴族の出で、大資産家。


シンクレア・クリアフィールド 


聖パッセンジャー・ビジョン大学の大学生でアリスの唯一の友人。貧困層の出で、おおらかな性格。兄妹がたくさんいる。モートとは兄妹共に仲が良い。


ミリー・クリアフィールド   


シンクレアの妹の一人。裏の世界を牛耳るロイヤルスターブレックファストのリーダー。


アーネスト・グレグスン    


聖パッセンジャー・ビジョン大学付属古代図書館の館長。ヘレンとは懇意の仲。50代前半だがボクサー並の体格をしている。


オーゼム・バーマインタム   


モートの最高のパートナーで、天から舞い降りた天使。金目のものに興味があって無類の賭け好き。




ジョン・ムーア 


アリスの叔父にあたる。世界中に七つの大罪を広め。ここホワイトシティでハルマゲドンを呼び起こした張本人。




ホワイトシティ紹介



 一年中雪が降り続ける街。


 ウエストタウン(西)、北はクリフタウン(崖)。東はイーストタウン。南はヒルズタウン(丘)という地名が人々から付けられていた。ヒルズタウンは高級住宅街やオートクチュール(高級洋品店)や、グランド・クレセント・ホテルという格調高いホテルなどがある。


 クリフタウン


 クリフタウンは、険しい山脈や高原がある地区。雪を目深に被った標高2千メートルの雪の山。通称ホワイト・グレートがホワイト・シティを見下ろしている。過去に雪崩が起きたことはない。だが、おおよそ100年前には大きな雪崩が起きたという記録が街の図書館にあった。クリフタウンの家屋は皆、ロマネスクやゴシックなどの教会のような尖った屋根をしている。


 ここに聖パッセンジャー・ビジョン大学がある。


 イーストタウン

 

 みすぼらしいスラム街などがある。いわゆる貧困層の地区。だが、人情味に長けていて、人々の結束力も強い。


 ホワイトシティでもっとも、生きる希望に満ちたチャンスの地区。


 シンクレアが住んでいる。また、シンクレアの妹の一人。ミリーの牛耳る裏の組織ロイヤルスターブレックファーストの本拠地がある。


 ウエストタウン


 ホワイトシティで唯一のダンスホールである。パラバラムクラブなどがある至って普通の人々が住む。いわゆる中流階級の地区。




*** プロローグ ***




 ホワイトシティのウエストタウンにあるどこかの地下通路で少女は走っていた。


 少女は今年で14歳の誕生日を迎えたばっかりだった。薄暗い洞穴のような通路で、その少女の後を大きな靴音を響かせて悪漢が三人も追いかけていた。そこは身を切るような寒さの通路だった。

 

 所々、寝間着一枚の少女の足にはかすり傷が浮き出ていた。息も絶え絶えで、少女の顔色はこの上なく青白かった。


 少女はこの暗い地下の通路の行き止まりにあたった。命からがら真横へと逃げると小さな古びたエレベーターが見えた。だが、幾ら少女が上へとあがるボタンを押してもエレベーターは何も反応をしなかった。


 悪漢がそれぞれ、斧を手に持ち下卑た笑い声を発しながら少女に近づくと……エレベーターの扉がゆっくりと開いた。


「おめでとうございます!」


 オーゼムは少女を急いで、エレベーターの中へと引っ張り込んだ。そして、エレベーターの扉を閉めると、エレベーターの扉の中から何かが飛び出し、悪漢たちの前に現れた。

 

「やあ、いらっしゃい」


 モートは銀の大鎌で三人の悪漢の首を瞬時に狩った。

 三人の首は鮮血を上げこの暗い通路の壁にぶち当たった。 


――――


「このところ14歳の少女ばかりが狙われていますね……それも右の手首に聖痕のような傷がありましたよ」

「ああ……」

 困惑したオーゼムの声に、モートは無表情にこっくりと頷いた。


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