30/70
Pride (傲慢)
手入れなどされていないので、野薔薇が至る所に散らばるかのような庭だった。
それが、ヒュウヒュウと凍てついた風を受けて激しく揺れていた。
「いや、魂は……」
「今のところ見えないな。あ、ヘレン。念のために僕の傍にいてくれ」
オーゼムとモートは見える魂がないかと周辺を見回していた。
「ところで、オーゼムさん。ジョンの最大の秘密とは。一体なんなのですか?」
「それは……この屋敷のどこかにある地下にあると思いうのです……。多分ですが。きっと、そのあるものでジョンの全てがわかりますよ」
オーゼムはここ食堂から外の廊下へと歩きだした。
「ジョンの全て……」
ヘレンはやっと、自分の今まで追ってきた最大の謎が、この時解き明かされようとしていることに自然と嬉しさと同時に戦慄を覚えた。




