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青藍の眼  作者: Yuuk
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第2話 その少年は光を見る

リベルタスは朝の陽の光が照らす石造の道を歩いていく。


リベルタスが住むリトレ市はケーブランド国の南の海沿いに位置していて、この街も海に近い。潮の香りが風に乗って流れてくる。


そのケーブランド国はヨーロッパの国で、数年前にEUの埋め立て政策により建国された多民族集合国家。


名前の通り、世界中から集まったさまざまな出身国の人が暮らしている。公用語は英語だが、地域によって同じ言語の人々が固まっているため実際は言語はバラバラだ。


ちなみに通貨はユーロではなく、ドルに統一されている。(1ドルが90〜100円くらい)


多民族集合国家などと聞こえはいいが、実際は増え過ぎた国民を移すための政策だった。この政策では2つの国がイタリア、フランスなどの南に埋め立てにより作られ、それぞれ独立国家として運営されている。


そんなわけで、ケーブランド国にあるあらゆる建造物は最新式。ドローン輸送や自動運転自動車のテストなども行われている。


しかし、国の政府は各国の権力者の集まりで、グレーな話も絶えないのが事実だ。


治安こそいいのだが、安心できる環境ではないのかもしれない。


リベルタスはそんなことを頭の片隅で考えつつ、少し暗い顔で路地を進んでいく。



リベルタスは建物が密集する場所を抜け、海岸近くの公園に足を運んだ。


ここは芝生があってベンチや自販機なども置いてあり、海を一望できる。

日差しが眩しく青い海に反射し、木々の緑が鮮やかに輝いている。


(今日も天気だけはいいな)


リベルタスはこの場所が気に入っている。


波の音を微かに聞きながらベンチに座っていると、何も考えなくて済むからだ。

リベルタスはよくこの公園に足を運ぶ。


リベルタスはしばらくこの公園でぼんやりすると、買い物のために最寄りの大型スーパーに向かっていった。


ーー


ガチャ


ドアを開ける音が静かな部屋に響いた。


顔を上げて靴箱の上の時計を見る。


「もう昼過ぎか」


リベルタスは買い物を終え、部屋に帰ってきたところだ。


洗面所の蛇口を捻ると手を洗う。


バックパックをキッチンの床に無造作に置き、冷蔵庫に食品を移していく。


買い増した乾電池を引き出しにしまうと、ノートPCを持って寝室のドアを開けた。


「さてと」


リベルタスは朝見たニュースーゲーム『IMAGINE』の大会がかなり気になっていた。


PCを開くと、検索欄に「imagine」と打ち込む。

たくさんの記事が表示される。上から2番目にIMAGINEの公式サイトが載っていた。


カーソルを合わせてクリックすると、一瞬遅れてサイトが読み込まれた。サイトの一面は大会の話で埋め尽くされ、


『総額200万ドルの大会開催決定』

『6/10スタート(米時間)』

『誰でも参加可能。存分に力を発揮しよう!』


などなど数多の情報が目に入ってくる。


リベルタスはスマホをポケットから取り出すと、6/10のカレンダーに『IMAGINE大会』を追加した。


Twitterでリベルタスがフォローしているアカウントも、こぞって大会の話をしている。


リベルタスは椅子から立ち上がると、大きく伸びをした。

(楽しみだな)



ご愛読ありがとうございます!

続きもぜひよろしくお願いします

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