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青藍の眼  作者: Yuuk
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第0話 始まりの前 / 第1話 liberates

こんにちは。

小説なんて書いたことがない高校生です。

夏休みの空き時間にふと小説を書いてみたくなって、思うままに書いてます。

こんな僕の小説ですが、お読みいただけたら嬉しいです!

第0話 始まりの前


さっきまで日常がそこにあった。


激しい衝撃が感覚を奪う。


何が起ている?


誰の声だろう。悲しげな声が頭に響いている。


ここは何処?


赤い光が、辺りをぼんやりと照らしている。


そして次の瞬間、消えた。



ぼんやりと感覚が薄れていく中で、

瞼の裏に残像のように青い光が残っているのを感じた。



深い…恐怖。


それを最後に、暗闇に沈んだ。




ーー



第1話 liberates


 ジリリリリリリリリリリリリリリン

 目覚ましがけたたましく鳴った。


朝の柔らかい光が、狭い部屋に一つだけある窓から差し込んでいる。

 少年はゆっくりベッドから起き上がり、スマホの目覚ましを止めた。今日目覚ましが鳴るのは三回目になる。


「9時…」


その少年はうっすら目を開けて、スマホを見た。画面には

2025年5月12日 日曜日 9:26

の文字が表示されている。画面をスクロールし、通知をチェックする。しかし、表示されるのはサービスメールとYouTubeの動画の通知がほとんどだった。


 少年はベッドから起き上がると、姿見に写った自分を見た。痩せ気味な体がベッドの上に乗っかっている。薄めの茶色をした髪はボサボサに乱れていて、青い瞳を覆う瞼はガレージのシャッターのように、今にも閉じそうになっている。


あくびを一つすると、少年は顔を洗いに部屋から出ていった。


 窓の外には、レンガ造りの急な角度の屋根が並び、舗装された狭い道路にはちらほらと街の人々が歩いている。


この辺りは車通りも少なく、鳥の囀りと人々の笑い声だけが、辺りを包んでいる。少年の部屋のドアには「Noah」という表札がかかっていた。


 少年ーリベルタス・ノアは、冷蔵庫を開けて絶望の表情を浮かべた。残っていたのは卵一つと、カチカチになりかけた食パン、あとは野菜ジュース、コーラ、僅かに残っているレタス、開けてないないソーセージのパック、飲みかけの1リットル牛乳くらいのものだった。


「……」


リベルタスは二週間と一日買い出しに行かなかった自分を責めながら、焼いた食パンとソーセージ、野菜ジュースで朝食にした。


 パサパサのパンをかじりながら、ノートPCでニュースをチェックする。『新型折りたたみ型スマートフォン、価格は990ドルから』『インドで相次ぐ山火事』『リオム共和国首相、我がケーブランド国を訪問予定』などのニュースが目に入る中、リベルタスは一つのニュースを見つけ、『続きを読む』ボタンを押した。


画面には、『3Dシューターゲーム「IMAGINE」、賞金総額200万ドルの大会の開催を発表』と表示されている。

目が一気に覚めた気がする。今まで感じられなかった心臓の鼓動が少し早くなった。


(賞金200万ドルって…凄いな)


リベルタスはこのゲーム『IMAGINE』にかなり熱中している。学校に行っていない彼は、1日の大半をこのゲームをして過ごしているのだ。


『IMAGINE』は立体的な動きをしながら、オンラインで繋がる相手とチームで銃撃戦をする、いわゆるFPSゲーム。そして、このゲームがヒットした理由は、自分の想像で自由にフィールドを作成できるところにある。


このゲームは、ゲーム中に自由にフィールドを構築でき、高い戦略性や立体をイメージする能力が問われるゲームとなっている。


空間をイメージすることに長けているリベルタスは、登場したときからずっとこのゲームの虜だ。


(暇だし参加するだけしてみるか...運よく賞金取れればいいんだけどね)


などと考え、億劫そうに立ち上がった。


(買い物に行くのを忘れてたんだった)


食器を水につけ、PCを閉じて電源ケーブルを挿した。


 寝室に戻るとクローゼットを開け、5月のまだ少し寒い気候に合いそうな服を探す。さして寒がりでもないリベルタスは、Tシャツに赤いパーカー、スリムジーンズに着替えた。


 白いコンパクトなバックパックを背負うと、リベルタスは部屋から外に出る。


 リベルタスが住む部屋は、下にパン屋を構える建物の2階にある。リベルタスの他に2人住人がいるが、1人はここの大家のおばさんで、もう1人は旅行好きの中年男性らしく滅多に帰ってこない。リベルタスの親しい人は大家とパン屋の従業員くらいのものだが、あいにく今日は日曜日で、パン屋は定休日だった。


(外に出るのは久しぶりだ)


リベルタスは眩しそうに手を額に当てると、ゆっくり歩き出した。

お読みいただきありがとうございます!

連載のタイミングは未定です。

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