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君と別れてから

作者: 八幡トカゲ

君と別れてから、それまでと、大して何も変わらない毎日を送っている。


変わったことと言えば、

そうだな、

曜日が分からなくなったことくらい。


土曜日に君に会うことが無くなったから。


そもそも、ほかの曜日なんて、どれも同じだったし、

唯一彩があった土曜日も、

君に会うことがなければ、

ほかの曜日と同じ。


土曜日から始まって、金曜日に終わっていた私の一週間は、

始まりと終わりをなくして、

真っ白な反物のようになってしまった。


一週間が分からないのだから、

一か月も一年もわからない。


当然、季節も。


ただ、リピート再生されているように、

同じような毎日が繰り返されるだけ。


周りのみんなは、

励まそうとしているのか、

慰めようとしてくれているのか、

それともただの条件反射なのか、

教科書に載っているようなセリフを、

かわるがわる口にしてくれているようだけど、

秋の夜の虫の音のよう。


皆の言うとおり、

そのうち、きっといいことがあるのでしょう。

私もそう思っている。


男はあなただけじゃない。

もっといい出会いがある。

いつか、いい人と巡り合える。

そういう考え方が、流行でしょ。


時間が忘れさせてくれる。

今は辛くても、乗り越えられる。

誰もが幸せになれる。


そう、教わってきたもの。


未来を想像したら、きっと明るいのでしょう。

希望が満ち溢れているのでしょう。


でも、今は無理。

いえ、ずっと無理。


だって私はもう、家の近くの川の、暗い底に、沈んでいるのだから。


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