表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夕日は瞳の奥に  作者: ぬりえ
第十三章
92/163

七、

 さぁ~て。


 ふう、と不気味な笑みを浮かべていすにどすんと体を任せる。

 重力が、身体を支えようと無駄な抵抗をするクッションに勝る。


 窓枠で切り取られた四角い景色は、どろどろと赤黒く染まっていく。少しすれば、この画も真っ黒になる。

 そう、今後の世界のように。

 朝も訪れず、光が差すことが二度とない世界。


 予想外に開催されることとなった学園祭は、何事もなく無事に終わった。

 開催目的もほぼ達成し、あいつらは安心しているだろう。

 学園内は前より明るく見える。“影”としては眩しいくらいだ。


 ふふふ。


 光が多ければ多いほど、強ければ強いほど、“影”も濃くなり深くなり、存在が確立する。

 祭りの騒がしさに私の存在は薄れてきている。

 そこにできた隙。それこそ私の好む場所。


 あいつらも意識はしているが、私の存在に対して油断ができている。


 突然の出来事に、対応できるかな?


 いや、慌てふためく姿が目に浮かぶ。実際に見られたらどんなに快感だろう。

 祭りの後、図らずも良い情報が入ってきた。えさとしてうまく動いてくれるよう誘導しよう。

 次の私の計画も完璧だ。これで邪魔者の排除も期待できる。

 次の舞台はあいつらに宣言したとおり、土の領だ。

 さて、どう策を立ててくるかな。愉しみだ。


 にやり。


 ぐにゃりと口元が歪む。

 窓枠の中の画は、黒く塗りつぶされていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ