表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Over In Dragon〜悲しみから生まれた絆…〜  作者: ミルクネコ ミイミ
序章〜2人‥異世界へ旅立つ
4/64

龍の角笛{改済}

涼香は眠らされ山のふもとの生贄の祭壇に運ばれた。

そして、要の能力が発現した。

 ここはファストル城の北東に位置する山。


 この山のふもとでは、龍神祭の準備が着々と進められていた。



 石の祭壇の周りには草木が生い茂り、ふもとから眺める景色は絶景そのものである。



「フゥ。こんなもんかな。そういえば知ってるか。今年の龍神祭は、この国の女を生贄にしないですむらしい」


「ほぉ。それはどういう事なんだ?」


「ボンゼル様が言ってたんだが。他の世界からきた女を、生贄にするんだとさ」


「他の世界って。そんなことが、本当にあるのか?」


「さあな。だがこれで、龍神バルロス様が、今年も大人しくしてくれるなら誰でもいいんじゃないのか」


 そう2人の兵士が話をしていた。


 するとボンゼルが涼香を抱きかかえ、配下の者たちを引き連れ、兵士たちの側まできた。


「お前たち、準備の方はどうだ?」


「これは、ボンゼル様。準備の方はできております。あとは生贄を祭壇に捧げ、龍神バルロス様をお呼びするだけでございます」


「そうか。では、この女を祭壇に捧げるとするか」


 そう言うと涼香を生贄の祭壇に寝かせた。


 ボンゼルは、配下の者と兵士たちに避難をするように指示を出した。


 そしてボンゼルは、全員がその場からいなくなったことを確認すると、龍の角笛を取り出し空に向け吹いた。


 ……キュルルルルゥゥゥーーー……


 そう鳴り響くと、先程まで晴天だったはずの空が暗くなりはじめる。そして黒い雲がモクモクと広がりだした。


 すると辺り一面に、


「ギャオォォォーーン!!」


 と雄叫びが響き渡り、ボンゼルはその声を聞くと急ぎその場を離れた。


 ♧

 ♣︎

 ♧


 そして場所は移り、ここは要が寝かされている部屋。


 要は、お菓子などをあまり口にしていなかったため、大臣の予想よりもはやく目覚めた。


 そして要は辺りを見渡したあと起きようとする。


 だが要は、身体を縄で縛られ動くことができなかった。


(クソォッ!これじゃ動けねぇ。そういえば、涼香はどうなったんだ?)


 そう思っていると扉の向こうから、見張りの兵の話し声が聞こえてきた。


「はぁ。いつまで、こんなことが続くんだろうな」


「そうだな。でも今年の龍神様の生贄は、あの異世界からきた女らしい。この国の女を生贄にしないですんだだけでも、良しとしないとな」


「そうだな」


 それを聞いた要は、涼香を助けなければと思い、身体を縛り付けている縄を解こうとした。


 だが縄は解けず、気持ちばかりが焦りはじめた。


(クソォッ!?こうしている間も涼香が、生贄に……。どうにかして、この縄を解かなきゃ)


 そう強く思いひたすら縄を解こうとするが、やはり解けず。


(クソオオオォォォォ〜!!)


 と、要は心の中で叫び無意識に身体中に力を入れていた。


 すると両手が赤くなり、炎が現れ縄を燃やした。


(えっ⁉︎え〜っと。今、使ったのって魔法なのか?ってことは、この力を使えば涼香を助けることができるかも)


 そう思い要は、外の兵士たちを倒し、他の兵士たちに気づかれないように変装をして、城を抜けだした。

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)


『この炎って魔法なのかな?思ってたより熱くない』…by,要


『要。本当に熱くないの?』…by,涼香


『うん。熱くない』…by,要


『ふぅ〜ん。どれどれ、試しに触ってみるね。ア、アツ…………って!』…by,涼香


『涼香!?だ、大丈夫か?ごめん。自分以外だと、熱く感じるんだな。気をつけないと』…by,要


『そういう事だね』…by,涼香


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ