突然のサヨナラ。
魔術師さんは結構有名な人で国にスカウトとかされてもめんどくさいからと断ってたらしいんだよね。そして魔術師さんに言うことを聞かせるために私を人質にして言うこと聞かせようって国に拉致られた。
拉致られてる最中にライトの魔法で犯人たちを目潰し。手を離した隙に転移で逃げた。
その事で魔術師さんはいう、もうこちらに来ない方が良いと。
私はいつでも逃げられるから平気だと言ったらダメだっていう。
明日話し合おう、お互い冷静にならないとと言うので今日は帰る。
朝起きたらタンスの引き出しにはあちらへの通路はなく、元の通り下着が入っていた。魔道具を壊したんだ!
鞄は、鞄。
鞄は無事だった。
引き出しの通路を閉じた事を責めた。
「この方が良い」
「なんでさ!」
「これからも狙われる」
「私逃げられるし!」
「人の意思を束縛する魔法だって有るんだよ」
「そんなの対抗する術式を取り込めば良いじゃない」
「ダメだ、君を危険には晒せない」
「頑固者!」
「それはお互い様だよ、じゃあサヨナラだ」
「え?」
「これも閉じる」
「待って、鞄なら通れないから平気でしょう!」
「ダメだ。会っていたら触りたくなる。そしたらまた通路を作ってしまう」
「それで良いじゃない!」
「ダメだよ、だからこれで終わりだよさよなら」
「ちょっと待って!」
私の鞄は普通の鞄に戻った。
あれから5年、私は今でも魔法が使える。
私の身体が魔法を回復出来るようになったのか、あるいは庭に植えたあちらの木が回復する何かを出しているのか、緩やかな魔力回復が出来る。
旅行へ出かけるときだけあの鞄を持って行く。
なんとなく彼と一緒に旅行した気になるから。
エンディング2:思い出の鞄と
回避方法1
直前の選択で「彼が帰ってくるまで宿屋で待つ」を選ぶことで誘拐を回避。日常ルートが続く。
今回は「せっかく王都まで来たので街を見て回る」を選び、エンディング2へ。
回避方法2
王都へ行くまでに11つ以上の魔法を覚えて、7つ以上を使いこなすまでになる。
彼が何があっても1人で帰ってこれる実力を持っていると判断したので転移魔道具を閉じない。
日常ルートから外れ、緑の魔術師ルートへ。
緑の魔術師。
植物を育てることに特化した魔術師。
最終的に品種改良までやれるようになった。