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第二話 暴走族、血に染まる

「ねぇ。これからどこ行くの?」

「んー・・・とりあえずあっち」

「わかった」

俺たちはレイの絵魔法(ピクトマジック)で作られた馬車に乗り目的地まで移動中

「・・ここから森の中だよ?」

「馬車は無理か・・じゃ、徒歩で行くぞ」

「荷物は?」

「・・レイの絵魔法(ピクトマジック)って俺が描いたのも実体化できんの?」

「うん。出来るよ」

「じゃあスケッチブック貸して」

「あ、うん・・はい」

さらさらさらりっと

「よし。これ頼む」

「うん。絵魔法(ピクトマジック)!」

ボン!

俺が描いたキャリーバックが実体化された

「じゃ、荷物をこっちに入れ替えるぞ」

「うん」

「・・・よし。じゃあ行くぞ。こっちだ」

「ねぇ・・なんで私たち森にいるの?そっちは村なんて無いよ」

「わかってるよ。ただ・・やることがあるんだ」

「やること?」

「あぁ。あの暴走族らをここで解散させる」

「それって・・さっきの?」

「あぁ。ほっとくとまたあの村に行くかもしれないからな。念には念を」

「(なるほど〜)」

・・こっちだな

「でもなんでこっちにいるってわかるの?」

「あぁ。それは・・こいつだ」

「・・何それ」

「これはレーダーだな。あいつらが逃げるときこっそり一人の服に発信機をつけたんだ。これはその発信機から出る周波をキャッチしてこのレーダーからも周波を出す事でこの画面に発信機の場所を映し出すんだ」

「へぇー・・それ作ったの?」

「いや。家から持ってきた。何か面白い事に使えないかと思ってな」

「(遊ぶために・・・)」

!!

気配・・・

「?どうし」

「しっ!静かに」

・・・

「そこか!」

「ぐおーーーーッ!」

熊!?

「なら素手で!」

「素手!?」

「らーーー!!」

「ぐおッ!がーーーーッ!」

「ぐぎッ!」

熊のチョップはいてぇな

「がうッ!」

「(熊の腕に噛み付いた!)」

「がーーーッ!」

「俺は・・・俺はもっと強くなるんだ!!ぁがぎ!!」

「(く、熊の腕を噛み切った・・・)」

「へッ!これ。新しい魔法だな」

動物の魔法・・動物魔法(アニマルマジック)

「こいつは使える!」


「・・・ここだ」

「こんなところに洞窟が・・・」

「・・この感じ・・・・・レイ。魔法ってどうやって使うんだ」

「うん。カイトだったら火魔法(ファイアマジック)って言うと火が出るよ。形状を決めたかったらそれも一緒に。例えば火の玉を出したかったら火魔法(ファイアマジック)火玉(ファイアボール)って言うの」

なるほど・・・

「じゃあ火魔法(ファイアマジック)炎大蛇(フレイムアナコンダ)!」

「おぉ!炎の大蛇・・・」

「行けぇ!」

「シャーーーーーッ!」

どかッ!

「キュー・・・」

「やっぱり・・・」

「えっ!・・何で!?」

「この入り口何もされて内容に見えるけど魔法をはじくような力の壁があるみたいだね」

・・盾魔法(シールドマジック)

「じゃあそのまま入れば・・・」

「いや。これは魔法で作られてるからここから入ったらすぐに見つかる」

「でもこんなに騒いでるのに・・・」

「それはこの壁、防音なんだ。外からの音はまったく聞こえてないよ」

だから・・・

「・・何探してるの?」

「この洞窟。あの壁があるのは入り口だけだけどメインの部屋に一番近いのは・・ここだ!」

「何するの?」

「まぁ見とけ。動物魔法(アニマルマジック)大猿の腕(エイプアーム)!」

「(大猿!?)」

「ぅおら!!」

どがん!!

一撃で岩壁が大破(たいは)した

「な、何だ!?」

「よぉ。潰しに来たぜ、族ども」

「な・・殺っちまえー!」

武器魔法(ウェポンマジック)機関銃(マシンガン)

ズガガガガガガガガガ・・・

「よっ!ほっ!」

「チィッ!すばしっこい奴め」

「へっ!姿魔法(フォルムマジック)サイ(リノセロス)!」

「な、何だ!?」

俺の姿はサイになった

・・これは変身の魔法・・・

動物魔法(アニマルマジック)と一緒に憶えたのか・・・

「う、撃て撃てーッ!!」

「う・・・」

「よし!奴は動きが鈍くなってる!今のうちだ!!」

「・・・ぅおらーーーーッ!!」

体当(たいあ)たりだ!

「うがーーーーッ!!」

「な、どうなっている!あの生き物は何なんだ!!ぐあーーーーッ!!」

「これはなサイと言って皮膚が(よろい)のように硬い動物だ。さっき鈍いと言ったな。サイは走ると速ぇんだぜ?」

言ってる間に俺は元の姿に戻った

「くッ・・・・・警報魔法(ワーニングマジック)!」

・・何も聞こえねぇが・・・

「どうした!」

「奴が・・・」

・・なるほど

脳内に警報を知らせるのか

武器魔法(ウェポンマジック)水の剣(ウォーターソード)!」

火魔法(ファイアマジック)炎弾(フレイムブレット)!」

「めんどくせぇ・・動物魔法(アニマルマジック)・チーター!」

ギュン!!!

「は、速い!」

「どこだ!」

「ここだぁ!!」

「な・・・」

姿魔法(フォルムマジック)クジラ(ホエール)!」

どしゃ!!

「ぐあーーー・・・」

「ハッ!的がでかくなっただけだ!」

姿が元に戻り

動物魔法(アニマルマジック)・カメレオン」

「き、消えた!?」

消えたわけではない・・・

周りと同色になったんだ

動物魔法(アニマルマジック)ゴリラの腕(コングアーム)!」

「ぐほぁッ!」

「ご、ゴリラ並みのパワーだ・・・」

「チッ!もっと呼べーー!!」

いったい何人いるんだよ

「うッ・・これはヤバイ・・・」

「へっ!これならこっちが・・・」

火魔法(ファイアマジック)放炎(フレイムリリース)!」

「うわっち!」

「逃げろ!」

「あ、逃げたぞーーッ!追えーーーッ!!」

ヤバイ!

動物魔法(アニマルマジック)・チーター!」

ギュン!!

「はぁ・・はぁ・・はぁ・・な、なんて速さだ・・・」

俺は倉庫のようなところに来ていた

「ここまでこれば・・・ん?」

これは・・・

「もしかして!」


「い、いたぞーーーッ!」

「ん?」

バリッ!バリッ!バリッ!バリッ!

「こ、こいつ・・・」

「化石を食ってやがる・・・」

「せっかく盗み出した恐竜の化石がぁ!!」

「・・へっ!ごちそうさま」

「ちくしょう・・・殺れーーーーーッ!!」

「・・恐竜魔法(ダイノマジック)・ロウリンハノ!」

そう言ったとたん俺の体は変化した

心臓の鼓動が強くなり、爪は鉤爪となり、歯は牙になった

そして俺の体はロウリンハノサウルスへと変わった

「ぐがーーーーッ!!」

「な、何だ・・!?」

「こいつ・・どうなっていやがる・・・」

「肉・・・」

「!?」

「肉だ・・肉をくれ・・・」

「ひ、ヒィィ!!」

俺は肉食恐竜の本能がにじみ出ていた

「お前のでいい!!」

俺は暴走族らに襲い掛かった

「がーーーーーッ!!!」

「アーーーーー!!!」

恐竜魔法(ダイノマジック)・ティラノ!!」

「ぅぐぁーーーーーーーーー!!!!」

「ぅわーーーーーッ!!」


数時間後

「・・カイト?・・カイト」

「フゥ・・フゥ・・フゥ・・・」

「・・カイト・・・なの?」

「・・あぁ・・・意識が・・ぶっ飛びそうだけどな・・・」

・・やっと恐竜魔法(ダイノマジック)の効果が切れた・・・

「い・・今のは・・?」

「・・恐竜って知ってるか?」

「うん・・この世界にはたくさんいたって・・・」

「その恐竜になる魔法・・恐竜魔法(ダイノマジック)だ」

「え・・・」

「それで・・俺の意思は肉食恐竜そのものになって・・これだ・・・」

そこにはたくさんの・・ここにいた暴走族皆の死体があった

「俺はこいつらを食った・・恐竜そのものだ・・・意思をコントロールできなかった・・・」

「・・カイトってすごいね。一日で三つも魔法を憶えちゃうんだもん」

「レイ・・・」

「私なんて二年かけて今使える魔法を覚えたんだよ?・・やっぱすごいよ」

「・・俺といたらお前も食っちまうかもしてない・・・」

「でも今は恐竜じゃない。大丈夫だよ。カイトになら意思のコントロールくらい簡単に出来る」

「・・ありがとう」


「今日はここで野宿だな」

「そうだね」

「魚とって来るよ。この辺に川がある」

「うん。じゃあ私は(まき)を」

俺たちは森の中でちょうどいい穴場を見つけた

「・・・よし。こんなもんか」

「薪とって来たよ」

「そこ置いて。火魔法(ファイアマジック)小炎(リトルフレイム)

ボゥッ!

「・・・ねぇ」

「ん?」

「わざわざこうしなくてもカイトが火龍(サラマンダー)で腕から炎を出せば・・・」

「・・・そうだな。火魔法(ファイアマジック)火龍(サラマンダー)!」

ボゥッ!!

「火力最大!」

「おぉ!みるみる魚が焼けてく」

「・・・・よし!味見・・うん!中まで焼けた!」

「いっただっきまーす!」


「ごちそうさま・・・」

「じゃあ・・・・絵魔法(ピクトマジック)!」

テントか

なるほどな

レイは女の子だもんな

「カイトはテント?」

「うーん・・・俺は外でもいいかな」

「そう・・・」

「でも寒くなったら入れてくれ」

「わかった。おやすみ」

「あぁ。おやすみ」


第二話 終わり

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